NHK朝ドラ「あんぱん」
第37話 （2025年5月20日(火)放送）
屋村(パン食人)あんぱん第37話あらすじを
分かりやすい吹き出しで読んでいくぜ！
朝ドラあんぱん第37話のネタバレ＆あらすじを読みやすい吹き出し形式で記載します！
【あんぱん第37話】ネタバレとあらすじを吹き出しで解説：緊張のお見合い
それから数日後、お見合いの日がやってきました。
高知市内の料亭で、のぶはかしこまって座っていました。
慣れない振袖に、余計に体が硬くなります。
会食が始まり、付き添いの羽多子が切り出しました。
朝田 羽多子(のぶの母)次郎さんのお父様には、うちの主人が親しくさせていただいちょったそうですね
若松 次郎はい。僕も昔、船の上でお父上にお会いしたことがあります。商社の仕事で色々な国へいらした話をしてくださいました。僕はまだ船乗りの駆け出しでしたが、大変興味深かったです。お酒落な紳士で、ソフト帽がお似合いだったのをよく覚えています
のぶあ…父のその帽子、今もうちにあるがです。私と妹らあは父やと思うて、いっつも帽子に話しかけよります
結太郎の話になると、のぶは饒舌になりました。
そんなのぶを、次郎は微笑ましそうに眺め、会食は和やかな雰囲気で進んでいきました。
【あんぱん第37話】ネタバレとあらすじを吹き出しで解説：楽しい会話
会食が終わり、のぶと次郎は二人きりで料亭の庭を歩きました。
赤く葉を染めたもみじがはらりと舞い落ちます。
のぶは石畳に落ちたもみじに目を落としたまま、切り出した。
のぶ…あの、私、謝らんといかんことが
若松 次郎何ですか
のぶごめんなさい、私はまだ結婚する気がないがです。それやのに父の話を聞きとうて、のこのこ来てしまいました。ほんまにすみません
すると、次郎は気まずそうにフッと笑った。
若松 次郎謝るのはこっちのほうです。実は僕も、もう三十なので、周りから早く身を固めろとせっつかれていますが、一年のうちほとんどは海の上にいるので、結婚の必要性を感じたことがないんです。お袋が見合いだけでもしろとあんまりうるさいので、その気もないのに来てしまって…
のぶいえ…それやったら、ホッとしました
緊張がほぐれ、二人は笑い合いました。
のぶ実は私、父から仕事の話を聞いたことがあまりないがです。船に乗って、父がどんな景色を見よったのか、何でもえいき教えてください
若松 次郎それならいくらでも。僕は今、その船の機関士をしています
のぶえ！そうながですか
若松 次郎ぱたごにあ丸という大きな船です。機関士は航海の間はほとんど機関室にいますが、たまに甲板に出た時の空気のうまさは格別で…空と海の青さが目にしみます。夜は満天の星に息を呑みます。甲板から見る南十字星の美しさと言ったら、それはそれは息を呑むほどの美しさです
のぶは、次郎の言葉を通して、結太郎が見てきたであろう美しい海や空の景色を味わいました。
若松 次郎今は神戸から大陸に物資を輸送しています。食糧などを運ぶこともあれば、武器弾薬も運ぶ。時には戦地の負傷兵や、戦死者の遺骨を運ぶことも。負傷者の中には、慰問袋を大事そうに抱えている人もいます
のぶ…じゃあ、学校の子どもらあと作りゆう慰問袋も、役に立っちゅうがですね。その話、学校の子どもらあに早う伝えたいです。あの子らあ、どんなに誇らしゅう思うか…
若松 次郎のぶさんは、教師のお仕事が本当に好きなんですね
のぶはい。子どもらあと触れ合うがは大好きです
ふと、のぶが視線を横にやると、次郎の肩から掛かっているカメラが目に入りました。
のぶカメラ、お好きながですか
若松 次郎はい。僕の相棒みたいなもんです。どこへ行く時も一緒で。実は、船の仕事の傍ら、打ち込んでいることがあります
次郎はうれしそうに話すと、突然のぶに向き直りました。
若松 次郎終わらない戦争はありません。この戦争が終わったら、のぶさんは何をしたいですか？
のぶ…さあ…考えたこともないがです
のぶが答えに悩んでいると、突然、数羽の鳥が一斉に羽ばたきました。
驚いたのぶが空を見上げた瞬間、次郎はシャッターを切ります。
【あんぱん第37話】ネタバレとあらすじを吹き出しで解説：すれ違う二人
帰りの汽車で、羽多子は凝った首をさすりながら、うれしそうに微笑みました。
朝田 羽多子(のぶの母)えい人やったね
のぶうん、お父ちゃんが乗っちょった船の話もこじゃんと聞けたし…でも、あちらもまだ結婚する気ないのに、断り切れず来てしまったがやって。えいお見合いの経験やったわ
ホッとしたように笑うのぶを見て、羽多子はずっと気になっていたことを聞いてみました。
朝田 羽多子(のぶの母)のぶ、嵩さんとは、あれっきり？
のぶ…うん、あれから音沙汰ない
朝田 羽多子(のぶの母)…そう
のぶ嵩とうちは考えが違い過ぎるがやき。嵩も、もううちにガミガミ言われとうないやろう…
のぶは羽多子から目を逸らし、車窓を流れる景色をぼんやりと眺めました。
【あんぱん第37話】ネタバレとあらすじを吹き出しで解説：手紙
そのころ、嵩は下宿で頭を抱えていました。
床には、くしゃくしゃの便箋がいくつも落ちています。
「前略、のぶちゃん、あの時はごめんなさい……」
そこへ、寝ていたはずの健太郎が、目をこすりながら顔を上げました。
健太郎柳井くんね、手紙書く時に声に出とおとよ。
前略、のぶちゃん、あの時はごめんなさい
嵩(たかし)やめてやめて！
健太郎隠すことなかろうもん
嵩(たかし)…うん…離れてみて、やっと分かったんだ。失いそうになって、やっとその大切さに気がつくことってあるんだな
嵩は新しい便箋を取り出し、もう一度書き始めました。
書いては丸めてを繰り返し、嵩は朝が来るまで何度も手紙を書き直しました。
【あんぱん第37話】ネタバレとあらすじを吹き出しで解説：豪
それから数日が経った、ある夕方のことでした。
いつものように釜次が石置き場で作業をしていると、兵事係が訪ねてきました。
原豪さんの留守宅はこちらですね？
兵事係は一枚の紙を金次に手渡すと、一礼をしました。
朝田 釜次(のぶの祖父)…ご苦労さまでございます
兵事係が去り、紙を持つ釜次の手が小刻みに震え出しました。
朝田 釜次(のぶの祖父)…豪よ……豪！
釜次の瞳から涙が噴き出しました。
土間にいた羽多子とくらは、その場に凍りついています。
そこへ、郵便局の勤めを終えた蘭子が帰ってきました。
ただならぬ空気を察した蘭子は、釜次が握りしめている紙に目をやりました。
それは、豪が中国で亡くなったという報せだったのです。
【あんぱん第37話】ネタバレとあらすじを吹き出しで解説：次回放送
次回のあんぱんネタバレ第38話はこちら
【あんぱん38話】ネタバレとあらすじを吹き出しで解説！5月21日放送(2025年朝ドラ)
【あんぱん】ネタバレとあらすじ(吹き出し)一覧
第８週 めぐりあい わかれゆく
36話 5/19(月) のぶのお見合い
37話 5/20(火) 豪の知らせ
38話 5/21(水) みんなウソっぱちや
39話 5/22(木) 次郎の訪問
40話 5/23(金) のぶの結婚
あんぱん第37話：筆者の見解
屋村(パン食人)いえ～ぃ
放送後に記載していきまーす！
