2025年NHK大河ドラマ「べらぼう」の第19話(5月18日放送)ネタバレ&あらすじを読みやすい吹き出し形式で記載します!
べらぼう全話を吹き出し形式で読みやすくご紹介しています!

べらぼう19話のネタバレとあらすじを吹き出しで解説:知保の方の企み
江戸城で大きな騒ぎが起きた。
将軍家治の側室で故・家基の生母である知保の方が、毒をあおったのである。
家治に宛てた文には、悲哀に満ちた言葉が切々と綴られていた。
此度、京より亡き御台様に瓜二つのお中腹を迎えられたと耳にいたしました。
もはや私は徳川には無用のもの。このうえは西の丸様のおそばに参りたくー
家治が急ぎ西の丸に足を運ぶと、知保の方は奥医師によって緊急の手当てを施されていた。

知保。なにゆえ、かような......。愚かな真似を!
苦悶の表情を浮かべている知保の方に近寄り、くずおれるように膝をつく。
部屋の隅に控えた奥女中 犬崎の表情が密かに変化した。
元は一橋家で治済の嫡男・豊千代の乳母を務めていたが、現在は西の丸で@各会釈(大奥の接待部門を統括する役職)に就いている女人である。
一方、知保の方の一件に胡散臭さを感じた田沼意次は、大奥に事情を探りにきていた。

宝蓮院様、白河様からか
大奥筆頭の高岳に渡された文は、二人から家治への、いわば直訴状である。

次の西の丸様が実のお子ということならば、微台所となるはずであった種類の扱いはいかになるのか、と
将軍生母の座を失った知保の方、種姫の養母である宝蓮院、種類の兄・松平定信の養子先である白河松平家も、権力を失うまいと必死だ。

疑いたくはないが、この間の良さ。ひょっとして
そこへ女中が、知保の方が無事一命を取り留めたとの知らせを持ってきた。

承知した。ご苦労であった。見舞いの品をお届けするよう
高岳が命じ、女中が去ると、意次はおもむろに言った。

一命を取り留めるのもずいぶんと早いようだな
はい。おそらくこれは女たちが仕組んだ狂言かと
高岳はため息をついた。気持ちは分からぬでもないが、なんとも稚拙な悪あがきである。
その翌日、宝蓮院が知保の方の見舞いに訪れた。

知保の方様、まこと大事のうございまして
知保の方がニヤリとして、

…その者が薬には詳しくてな。よき塩梅に調えてもらった
と部屋の隅を見やる。
控えていた大崎が、静かに会釈を返した。

これにて上様にも伝わりましょうか。此度のお振る舞いが、知保の方様、種姫に、どれほどきつい仕打ちをなさっておられるのか
尼頭巾の下で、気位の高そうな顔が歪む。
その家治は、愛安・鶴子の寝顔を見つめ、物思いに沈んでいた。
べらぼう19話のネタバレとあらすじを吹き出しで解説:鱗形屋の解散
鱗形屋孫兵衛もまた、座敷に並べられた板木を見つめて思い沈んでいた。
板木はほかの問屋に譲渡されるもので、観屋喜右衛門、西村屋5店村田屋治郎兵衛ら地本問屋の面々が集まり、今後のことが話し合われている最中だ。

じゃ、細見と万次郎はウチで引き取る、
春町先生は鶴屋さんで書くってことで
西村屋が話をまとめ、同座していた恋川春町が

よろしく頼む
と頭を下げる。

こちらこそ、よろしくお願いします。良いものを作りましょう
そんなやり取りを、鱗形屋がどこか浮かない顔で見ていることに西村屋が気づいた。

何か気がかりでも?

ちょいと寂しいだけさ。鶴屋さん、春町先生をどうぞよろしくお願いします
次男の万次郎も、我が子同然の板木も、自分の手で育てた作家も、あちこちにもらわれていく。
ちょいとどころか、本当は身を切られるようにつらい。
そこに鱗形屋の長男・長兵衛が顔を出した。
あの。おとっつあん。蔦重が参ったのですが
一同が顔を見合わせている間に、蔦重がずかずかと入ってきた。

どうもどうも、旦那様方、ご無沙汰山にございます。此度、店を仕舞われると耳にしまして

鱗形屋さんの細見の板を買い取って、潰しちまおうって肚かい
西村屋にジロリと睨まれるが、蔦重は

いやぁ、お見通しでしたか

もうあたしが買っちまったよ!残念だったね!

そうですか
と流し、蔦重は鱗形屋に向き直った。

ウチはその三倍の値でお引き取りしますが

お前そうやって豊章も抱き込んだろ!なんでもかんでも金で買えると思ったら大間違いだよ!
西村屋がなじる。

しかし、今ここで鱗の旦那様に一番入り用なのは金じゃあございませんか?ねぇ!
その時、黙って成り行きを見ていた春町がすっくと立ち上がった。
鶴屋が

おや、どうしました春町先生
と声をかける。

先に失礼する
そのおっとりした風情の武士が「金々先生栄花夢」の恋川春町であると知るや、蔦重は

春町先生。初めまして、私、吉原の
と声をかけた。

無駄だよ! 春町先生も鶴屋さんで書くことに決まったんだから!
キャンキャンわめきたてる西村屋を無視して、春町に歩み寄っていく。

でも、うちでも一作どうです?今度吉原で一度。ねぇ、喜三二先生も交えて。鯛の味噌吸に四方の赤!ぜひ、地口の化け物のお話も

寄るなっ!
感情を爆発させたように一喝され、蔦重はすくんだように立ち止まった。
急ぎ足で去っていく春町を、鱗形屋が追いかけていく。
なす術もなく二人を見送る蔦重に、鶴屋がいつもの柔和な笑みを浮かべて話しかけてきた。

吉原の方は吉原へお引き取りを。市中のことは市中で始末をつけますので
あくまで吉原者の蔦重を拒絶する。その童顔に似合わぬ辛辣さも、相変わらずであった。
べらぼう19話のネタバレとあらすじを吹き出しで解説:気難しい春川恋町?
安永十(一七八一)年の年明け、駿河屋の二階では、吉原の親父たちが集まって故人を偲ぶ会を催していた。
会の名は「カボチャの会」。
人一倍元気だったあの大文字屋市兵衛が、昨年末に亡くなったのである。
大文字屋にはよく頭をはたかれたものだが、蔦重は人間臭いカボチャの親父様が好きだった。
女郎たちや店の者たちも、亡骸のそばで肩を震わせて泣いたと聞く。

出ちまったんだね。西村屋板
りつがため息交じりに話す。
その手元にあるのは、西村屋の『吉原細見』だ。

すいません。止められねぇで

お前、こっちは知ってっか?
と丁子屋が錦絵を差し出した。
西村屋が出している、今年の『雛形若菜初模様』だ。
が、磯田湖龍斎の絵ではない。
画面いっぱいに描かれた、八頭身はあろうかというスラリと背の高い女郎たちの絵はー。

これ、清長じゃねぇですか!
鳥居清長。今、大人気の鳥居派を代表する絵師である。

西村屋のやつ、湖龍斎から変えやがったんだよ。ここんとこ売れ行きも落ちてたから

清長で巻き返そうって肚ですか。いやぁこりゃまた
蔦重が惚れ惚れと清長の美人絵を見ていると、若木屋与八が言った。
清長に描いてもらえるならって、女郎も女郎屋も載りたがっちまって、またぞろ西村屋の細見仕入れる奴も出てきたんだよ

これを機にもう一度吉原で派手に商いすることを考えてんのかね、西村屋は
と扇屋宇右衛門。
大文字屋と親しかった丁子屋と若木屋は、

ちくしょう!これじゃカボチャに向ける顔がねぇ!

怒っただろうな。あいつが生きてりゃ
と眉間に縦じわを寄せて悔しがる。

ちなみに青本のほうはどうなんだい?まあさんが居続けで書いてたアレは
松葉屋が蔦重に聞いてきた。

評判が悪いわけじゃねぇんですけど、あまり目立ってねぇですね

目立たない?天下の喜三二がかい?

今年は山のように青本が出たのと、芝全交って作者を鶴屋さんがドッと押し出してきまして。本業は狂言師らしいんですが。こいつがまあ、うめぇんですよ。筋運びもうまけりゃ、うがちも気が利いてて、洒落てやがって
その江戸っ子らしい陽気な作風は町人たちの人気を集めていた。

要するに、あっちもこっちも市中にやられたってことか
駿河屋市右衛門の親父に痛いところを突かれ、

…すいません
と頭を垂れる蔦重に、りつが

春町先生は取れないのかい?
と言い出した。

おお、まあさんとも仲良いんだろ。引っ張ってこれねぇのか?
と扇屋も乗ってくる。

そりゃあ、難しいんじゃねぇですかねぇ。春町先生ってな、鱗の旦那との結びつきが強いんで
だったら、今こそだろうが!鱗形屋がいなくなるってんだからよ!

あ!あんた忙しいなら私らがやるよ

おおそうだそうだ!まあさんも一緒に、綺麗どころズラッと並べてな!
若木屋、りつ、丁子屋。
皆、大文字屋が乗り移ったかのような無茶ぶりだ。

そりゃやめてくだせぇ!俺がなんとかしますんで!

遠慮しないでいいよ。今や耕書堂と吉原は心一つなんだから
りつには何くれとなく世話になっている蔦重だが、今回は贔屓の引き倒しになりかねない。

お心遣いはありがてえですけど、どうも、真面目な方みてえなんで!

テメ、俺らが不真面目だってのかよ!
丁子屋に怒鳴りつけられる。ったくどいつもこいつも……蔦重の忍耐が臨界に達した。

お願いします! まず俺に段取りさせてくだせぇ!
そうして蔦重が向かったのは日本橋。
本屋界の生き字引のような存在の須原屋市兵衛に
「春町先生を鶴屋さんからかっさらう手立て」
を教授してもらうためである。

毛虫みてえに嫌われてるようなんで、難しいとは思うんですが

今ならいけるかもしんねぇよ
と思いがけず色よい答えが返ってきた。

一度見かけたんだけどよ。鶴屋さんから出てくる春町先生、葬式みてえな面してたぜ。ありゃソリが合わねえんじゃねぇか

ホントですか?春町先生と鶴屋さんって、すげぇもんが出てきそうな気しかしねぇんですけど。風神様と雷神様が手を組むような

力のある者同士だと、お互い戦っちまって潰し合うってこともあるからね

…ありがた山です。ひとつ考えてみまさ!
来た時とは反対に、蔦重は足取り軽く帰っていった。

波に乗ってる奴ってな、強いね
須原屋が蔦重を見送っていると、入れ違いに鱗形屋の年寄り番頭・心がやってきた。
『吉原細見』が西村屋に移ったので、今後も変わらず仕入れをしてほしいという。

俺に頼まれてもなぁ
ここらが種明かしの頃合いだろう。蔦重にとって良いほうへ転がるといいのだがー。
べらぼう19話のネタバレとあらすじを吹き出しで解説:作風が古い
春町の原稿を読み終えた鶴屋は小さくため息をつき、笑顔に切り替えて言った。

やはり金々先生を今一度書き直しませんか。三月粘っても「これ」という「案思(作の構想)」も出てこなかったわけですし

同じことをやるというのは、俺は好きではない。読み手にも無礼であろうし

読み手は面白けりゃそれでいいと思いますよ。まえにどんな話があったかなんて気にしてるのは書き手だけです。それにいくら手垢のついてないネタだからって、こんな古い謡曲を元ネタに持ってこられても。読み手はついてこられぬかと

ゆえにきちんと初めに前書きをしたではないか
まるで話が噛み合わず、春町は徐々に苛立ってきた。

今の流行りは、なんの知識もなくとも、クスリと笑えるおかしなやり取り、気の利いた文句なんですよ

ならば俺に頼まずともよいではないか!全交に頼めばよいではないか!
春町は気色ばんだ。
鶴屋とは相容れないものを感じていたが、恋川春町のすべてを否定された気分だ。

…はっきり申し上げます。先生の作風は古いのでございます
柔和な顔が一瞬にして、やり手板元のそれに変わる。

私はこの際、鶴屋板の『恋川春町』を見せたいんですよ。粋で洒落た春町、新しい『金々先生』。そのような評判を目指すのも悪くはないんじゃないですか?
閉めた板戸の隙間から夕日が差し込んでくる。
べらぼう19話のネタバレとあらすじを吹き出しで解説:蔦重の優しさ
鱗形屋は店で一人、売れなかった板木をまとめていた。
ふと、角が焦げた古い板に目が留まる。

......これは
その古びた板木を感慨深く見つめていると、裏口から春町が入ってきた。
鱗形屋に原稿を読んでほしいというのだ。さっそく目を通す。

正直に言っていいんですかい?

構わぬ。そのために読んでもらったのだ

誰もやってねぇことをやりてえのは分かりますが、能書きばかりで、あまり気軽には読めませんかね

…やはり鶴屋は正しいのだな
と春町は肩を落とした。

鶴屋からは『金々先生』を書き直せと言われておってな。しかし、あれはそなたに案思もネタももらったもので。
実は俺のものではない。…俺にはそもそも才などなかったのかもしれぬ

何をおっしゃいます!私が導いたのはあの一作のみ!ほかはすべて先生のお力です!
春町は黙り込んでいる。鶴屋に手酷く批評されたのか、すっかり自信を喪失しているようだ。

分かりました、私から言いましょう。先生の書きたいように書かせてほしいと

…それはよしてくれ

ご遠慮なさらず。そのくらいは手前からも言えますので

ならぬ。鶴屋には金の世話にもなっておるのであろう。機嫌を損ね今すぐ返せと言われたらどうするのだ
春町の真心に目頭が熱くなった。
しかし、鱗形屋は返す言葉がない。

忘れてくれ。弱音を吐いてしまった。もう一踏ん張りしてみる
春町が去り、鱗形屋がため息をついていると、藤八が戻ってきた。

どうだった?須原屋さんのほうは

それがちょいと驚くことが分かりまして。…須原屋さんが仕入れてくれてたってアレ、実は蔦重だったらしいんですよ

…あいつが?なんで?

返せと言われても商いは返せない。ならば、せめてもの償いってことで
二度目の板騒動のあと、蔦重が細見を大量に仕入れにきたことがあった。
その蔦重に、商を返せと悩みかかったことを思い出す。
あんな八つ当たりを真に受け、陰で律儀に借りを返してくるとは…。

何も変わっちゃいねぇな、俺のほうは・・・・・
その夜、鱗形屋は『金々先生栄花夢』を手にして呟いた。
べらぼう19話のネタバレとあらすじを吹き出しで解説:味のある絵
一方、蔦重は春町の青本を片っ端から読み直していた。
歌麿がそばにちょこんと来て、

何してんだい?
と聞いてくる。

ん?春町先生にウチで書いてもらいたくてよ。どうやったらいいか考えてんだ

俺も読んでもいい?

なんだ、好きなのか。春町

絵が好きさ。あぁ春町だなぁって、なんとも言えねえ味がある。絵って、上手くはなれるけど、味を出すのはまた別で。そこは天分みたいなもんがあんじゃねぇかなぁ

味かあ。なるほどなぁ…
絵師ならではの視点にうなずかされる。二人は夜更けまで春町の本を読み続けた。
べらぼう19話のネタバレとあらすじを吹き出しで解説:震えるほどの感動

もう実の子は諦めたいということじゃ
考え抜いた末に、家治は意次に告げた。

…恐れながら、知保の方様のあおられた毒は強いものではなく、亡くなるような量でもなかったそうにございます
家治は何も答えない。ならばと意次は続けた。

上様が実のお子に恵まれれば、御台所でもない知保の方様は養母となることは叶いませぬ。同じく縁組が危うくなる田安様も加わっての、これは企みなのではないかと

それでも、あれは知保の心の叫びであろう。種姫の今後も哀れでもあるしな

上様はまことそれでよろしいのでございますか?同じ徳川とはいえ、上様の血をまったく受けぬ者が将軍を継ぐのでございますよ?

実のところ、余の血を繋ぐのが怖いところもある
意次は声を失った。
それは胸の奥に秘めていた、家治の本音であった。

父上はお身体が利かぬ方であられたし、余の子はみな体が弱い、授かったところで無事育つかどうかは分からぬ。いや、この座をくれてやりさえすれば、育つのやもしれぬが

…上様、それは

蓋を開けてみれば跡を継げるような男子はあの家にしかおらぬ。これは果たして個然なのか?
口には出さなかったが、意次も同じことが頭をよぎってはいた。
御三卿・一橋徳川家。嫡男の豊千代を筆頭に、治済には数多の男子がいる。

吉宗公が身体の利かぬ長男に跡を継がせ、秀でた次男四男を選ばなかった、その遺恨が今日の異様な有り様を作り出しているというのは、余の思い込みか?
治済の操る傀儡人形の糸がプツンと切れ、命を失った人形が次々と横たわっていく様が、意次の脳裏に浮かんだ。
人当たりの良い治済の笑みが、むしろ不気味に思えてくる。

ゆえに余のできることは二つだと考えた。一つは養子をとり、因縁を断ち切ること。さすればこれ以上、若い命をいたずらに失うこともなくなる。そしてもう一つは、そなたらを守ることじゃ
意次はハッと目を上げて主君を見つめた。意次に注がれるその眼差しは慈愛に満ちている。

父上の政が持ちこたえたのはそなたや武元、大岡などの忠誠あってのこと。そなたらはまさしく父上の「知恵袋』であった、そして今日は余の…。
よかろう血筋は譲ろう、しかし、「知恵」や、『考え』は譲りたくない。
十代家治は凡庸なる将軍であった。
しかし一つだけ素晴らしいことをした。
それは田沼主殿頭を守ったことだ。
田沼がおらねば、今日の繁栄はなかったのだから。
余は後の世にそう評されたい。叶えてくれるか

…恐れながら、凡庸などではございませぬ!然様なお考えをお持ちになれるお方がどれほどございますことか! 田沼主殿頭意次、この身を捧げ、終生、上様にお仕えしたく存じます!
意次は、震えるほどの感動を覚えながらひれ伏した。
べらぼう19話のネタバレとあらすじを吹き出しで解説:春町先生ってどんな人?

春町の欲しがるもの?

へえ。春町先生にウチで書いてもらえねぇかと思いまして。何か良い土産を
蔦重が耕書堂に顔を出した喜三二に相談すると、

お前さんと春町は無理じゃねぇかなあ。な本を読に持ってっても
とハナから匙を投げられる。
まあ、蔦重との関係だけを考えればそうだろう。

春町先生、次、鶴屋で書くらしいんですよ
試しに言ってみると、果たせるかな喜三二の表情が変化した。

…鶴屋さん?

お。まあさんも、ひょっとして合わねぇなって思います?

まあ、鶴屋さんってなぁ万事酒落てるからね。あの春町がうまく応じられるとは思えねぇなぁ

春町先生っていつもどんな具合で書くんですか?

とにかくいちいち悩んでるかねぇ。どっちでもいいんじゃないってことをうんうん唸りながら

はぁ、あの味はそうやって出るもんなんですね
べらぼう19話のネタバレとあらすじを吹き出しで解説:鶴屋から春町先生をかさらってくれ
その時、店先から

お前、唐丸じゃないのか?
と声がした。
なんと、客は鱗形屋である。

いえ、俺はここの雇われの絵師見習いで、歌麿って言います

ふーん、そうかぁ、似てんだけどなぁ
店番をしていた歌麿に、昔、蔦重が使っていた器用な少年の面影を見つけたらしい。
蔦重は

似てんでしょ?
と二人の間にさりげなく割って入った。

俺もそれで懐かしくなっちまって雇っちまったんでさ。ところで鱗の旦那様、今日はいか用たご用で
鱗形屋がわざわざ吉原まで出向いてくる用件の見当がつかない。

お前、鶴屋から春町先生をかっさらってくんねぇか?
ビックリ仰天毘沙門天である。
よもや鱗形屋の口からそんな申し出があろうとはー。
奥の部屋に移動し、喜三二も交えて鱗形屋から話を聞く。

ははぁ、春町は『それでも鶴屋さんで書く』と

けど、あのままじゃ早晩、先生のほうが潰れんじゃねぇかと思いましてね
喜三二と鱗形屋の話を聞きながら、蔦重は首をひねった。

…あの、なんでそんなに馬が合わねえのに鶴屋さんでやろうとすんですか
喜三二が

言ってよいか?
と鱗形屋を見る。
鱗形屋は黙ってうなずいた。

春町は板の折に鱗の旦那と組んでたお家の家臣なんだよ。その時、お家が鱗の旦那にしたことを申し訳なく思ってて。せめて己は鱗形屋に償いてえって気持ちが根っこにあんのよ

…そうだったんですか
春町は小石川春日町の藩邸に住む駿河小島藩士で、本名は倉橋格、というらしい。

お前のことを毛嫌いすんのも、まぁ、俺への義理立てだよ
と鱗形屋。

でも、そこでなんで俺なんです?俺よりほかの本屋のほうが春町先生もよほどかっさらわれやすくねぇですか?

相手は天下の鶴屋だよ。お前、誰が鶴屋さんと組んでる春町に手え出すんだよ

あ~
納得である。

それに、お前なら誰もやってねぇ「案思」を思いつくんじゃねぇかとも思ってよ

誰もやってねぇ『案思』?

春町先生は『誰もやってねぇ』ことをやりたがるお人なのよ。俺への義理立てをかなぐり捨てさせるのは、これはほかの誰かに譲りたくねぇって思える『案思』を持ってくしかねぇと思うのよ

.....仮に俺が「案思」を持ってったとして、それを使って鶴屋さんで書くってなぁ

ねぇねぇ。そういうずるいことはできねぇお人だから
鱗形屋が苦笑を浮かべる。その表情には、春町への敬慕が感じられた。

とにかくよ、お前は金々先生の生みの親、ってこたあ恋川春町の生みの親なわけじゃねぇか

金々先生の生みの親?
経緯を知らない喜三二は日を制いた。
そう、そもそも『金々先生』のネタは、蔦重が足を使って集めたものだったのである。

そりゃ言いすぎでさ。俺は初めにちょいと手伝っただけで

たとえ遠く離れていても、苦しんでる時にや助けてこその親だろが
鱗形屋がその言葉どおりの愛情深い父親であることは、長兵衛と万次郎、二人の息子たちを見ても分かる。
二親に捨てられた蔦重には、心にみる言葉だった。

…んじゃ、鱗の旦那。俺からも一つ願いを出してもいいですか
べらぼう19話のネタバレとあらすじを吹き出しで解説:百年先の髷

なんだ

持っていく『案思』を共に考えてくれますか?
思いがけない申し出に、今度は鱗形屋がビックリ仰天弁財天である。
だが、蔦重は知っている。
鱗形屋は心底本作りが好きなのだと。
とびきり活きのいい青本を作ってやろうと鱗形屋と二人で「案思」を練り込んだ時、蔦重はそのことを思い知った。

恋川春町が食いつく『案思』。
それを一番分かってるのは旦那様でさね……

……お安い御用の丑!俺に任せておきな蕎麦ってなもんよ
鱗形屋は威勢のいい地口を連発し、嬉しそうに破顔した。
最初は蔦重、鱗形屋、喜三二の三人でネタを出し合っていたが、そのうち
仕事ねぇですかー?
とやってきた浮世絵師の北尾政演(きたおまさのぶ)が仲間に入り、次は小岸見世の二文学屋女将のきくが、

この人のお代払ってくれるかい?
と志水燕十ー北川豊章を名乗って歌麿に絵を描かせていた、あの博打好きの御仁であるーを連れてきた。
さらにりつも交じって、女側の視点が加わる。
皆の意見を蔦重がどんどん書き留めていき、その書き付けは膨大なものになった……のだが、
一夜が明けた今、一つを残してすべてに線が引かれている。
あった!『桶屋万作』ってヤツに使われてた!
政演が読んでいた青本を掲げた。一同が疲れ果てたようにため息をつく。
蔦重は最後のネタに線を引きつつ、

誰なんだよ、桶屋万作う!
と恨みがましい声をあげた。
剽窃を防ぐため、平たく言えばパクリにならぬよう、皆で手分けして赤本青本、あらゆる草双紙に徹夜で目を通していたのである。
やっぱり難しいんじゃねぇですか?こんだけ青本流行りで、まだ誰もやってねぇ『案思』を探すなんてなぁ
こん中のどれかでもいいんじゃねぇの?春町先生もここまで調べねえだろうし
女郎屋と賭場にそれぞれ心が飛んでいるのか、政演と燕十は見切りをつけたい様子。
その時、歌麿が遠慮がちに口を挟んだ。

あのさ、いつそ絵から考えるってなあねぇの?
店番をしたり掃除をしたり、皆に甘い物を出したりしながら、なんとなく思ったことである。

青本は文と絵があるわけで。行き詰まってんなら、こんな絵見てみてぇなって
一同は黙り込み、なんとも言えない表情で歌麿を見つめている。
やっぱり駄目か…自をなくしつつ、

気楽に考える、とか
と歌麿が言い添えた時。
それだああ!
全員が同時に絶叫した。
絵から!絵からか!そいつあ思いつかなかった!

確かに、春町先生も絵から考えてた。『辞闘戦新根』は先生が万次郎に地口の化け物描いてたのが始まりだった!
喜三二鱗形屋は口角泡を飛ばす勢い、蔦重は興奮を抑えつつ懸命に頭を巡らせた。

見てみてえ絵。なんだ。みんなが見てみてぇもの
蔦重の呟きに、鱗形屋が

かつ、誰も描いたことのねぇもんだったらよりいいわけだな
と付け加える。
一同疲れも吹っ飛び、頭を抱えるようにして夢中で考え始めた。
蔦重の目に、そんな皆の髷姿が目に入る。

やっぱり化け物じゃないか?ひとつ西洋の化け物ってなどうだろう?
喜三二の髷が後ろにビヨンと長くなった。

女郎相撲てなあどうです?
まん丸にまとまる政演の髭。

んじゃ赤子だらけの賭場ってなぁどうだ!
燕十の髷が天に向かってニョッと伸びる。
まるで春町の地口の化け物のように、蔦重の目にはさまざまに形を変える髷が見えた。

百年先の髭ってどうです?
どうしようもなくワクワクしながら蔦重は言った。

百年先ってどんな髷が流行ってんでしょう。見てみたくねぇですか?
そう、聖徳太子が未来を予言したと言われる幻の本『未来記』のようなー。
それだあああああああ!
満場一致の絶叫が耕書堂に響き渡った。
べらぼう19話のネタバレとあらすじを吹き出しで解説:この先の江戸

…喜三二さん、これは
とある料理屋に呼び出された春町を待ち構えていたのは、誰あろう蔦重である。

まあ、ちょいと話だけでもさ

聞くまでもない
無然として出ていこうとした春町の背に、蔦重は大声で言葉を放った。

この先の江戸を描いてみませんか?
ピタリと春町の足が止まる。

描いてみたくありませんか?誰も見たことのねぇ百年先の江戸なんてものを…

…百年先の、江戸?
口にしたとたん、春町の頭に突拍子もない絵面が凄い勢いで浮かんできた。釣り竿のように伸びた大通の髷。
車輪のついた四ツ手の籠。
師走に馬鹿高い初鰹が出回る。道楽娘が悪所へ通い、男郎が男の禿を引き連れるー。

どうかしました?
春町が食いついたことはその表情を見れば分かったが、蔦重はしれっと聞いた。

…俺は描けぬ

描けないって?どうしてです?

俺は鶴屋で描かねばならぬゆえ。できぬ

んじゃこれを鶴屋で描くってなあどうです?俺や春町先生のそれが見れりゃそれでいいんでさね。どうぞ使ってくだせぇ
恋川春町が手に入るか否かの正念場、巧妙に仕掛けていく。

…いや。いや、そういうのは、良くない。それでは盗人だ

んじゃどうすりゃいいんです

だから、誰か別の者にやってもらえばよかろう

分かんねぇお人だな。俺や、春町先生のそれが見てえんですよ!

…俺、の?

ああ、そうでさ!俺や『辞闘戦』を読んだ時りましたさ。地口を化け物にするなんて誰も思いつかなかった。
いや、思いついても絵にはできねぇし、しかもそいつらが本屋を襲うなんて......。
俺やこの人ん頭の中はいってえどうなってんだ、脳天かち割って覗いてみてえってそう思いましたさ!
最後に人を動かすのは、嘘つりない、正真正銘の真心だ。

俺や、ほかの誰でもねぇ、春町先生が考えた百年先の江戸が見てみてぇんです。奇天然な、けど膝をつような、そんな江戸を見てみてぇんでさ
蔦重の言葉の一つ一つに春町の心は震えた。
鶴屋は時流に迎合しろ、新しく生まれ変われと言った。
だが蔦重は今のままの恋川春町でいいといや、今のままの恋川春町がいいと言う。

.....俺で良いのか。古くさいぞ、俺は

古い?新しい?んなもん鼻クソでしょう。
だって先生が書くのは百年先なんですよ!
春町がぎゅっと拳を握る。

しかし、俺は......俺は
耕書堂で書きたい。だがそうすれば、鱗形屋に不義理をしてしまう……。
そんな春町の葛藤を、喜三二が取り除いてやる。

鱗の旦那だって見てみてえんじゃねぇかな。お前さんの描く、この先の江戸
顔を上げた春町に、喜三二は優しく微笑んで言った。

きっと誰よりも見てえと思うよ
べらぼう19話のネタバレとあらすじを吹き出しで解説:今まですまなかった
後日、春町が頭を下げにきたと、鱗形屋が蔦重に報告にきた。

ずいぶんと詫びられてな。もうこりや洗いざらい話したほうが良いかもとも思ったが
耕書堂で書く。
その決意を春町から聞いた時、本当は快哉を叫びたいほどだったが、鱗形屋は

なぜよりによってあの盗人のところへ!
と怒ってみせたという。

知らぬが花の吉野山でしょう。
事情を知ったら知ったで悩まれそうですし

ホントにすべてお前が勝手にやったことにして良いのか?市中からはさらに嫌われんだろ

もう慣れっこでさ。
旦那様が市中と揉めたとこで俺の得にもなりやしねぇし、坊ちゃんのこれからもあるでしょうし、どうぞ良いように立ち回ってくだせぇ
鱗形屋はそんな蔦重をしばし見つめ、

蔦重。今まですまなかったな
と頭を下げた。

分かってたんだよ。お前を恨むのは筋違いだってなあ。けど、そうでも思わなきゃ立ち上がる気力も出なくてな。お前は何も悪くねぇ。こうなったのはひとえに俺がしくじった、それだけだ

筋違いじゃねぇですよ。
俺だって『あわよくば取って代わりてぇ』って思ったわけで。
成し遂げることが「手向け」だってテメェの中で綺麗ごとにしたり。
お互い様でさね

.......まあ、富本の件もあるしな!

でさあ。謝られるようなことはなーんもありません。
お互いやりてえようにやった。ただ、それだけでさ
鯖形屋は大伝馬町の店を引き払い、人形町のほうに移って小売を主に小さく商いをするという。

青本はもう作らねぇんですか

先のことは分かんねえけど、もう当面博打は打てねぇな
鱗形屋はサッパリと笑っているが、老舗地本問屋の胸中を思うと蔦重はやるせなかった。
べらぼう19話のネタバレとあらすじを吹き出しで解説:これ以上ない宝

そうだ。お前に一つもらってもらいてえもんがあってよ
風呂敷包みを開き、中の物を取り出す。渡されたそれは、角の焼けた一枚の古い板木であった。

…!
これ、「塩売文太」ですか?
蔦重は自分の目が倍じられなかった。『塩売文太物語』。
瞬間、瀬川の顔がよぎった。

お、よく分かったな。大昔にウチが出した赤本でな、火事の中、一枚だけ焼け残ったんだよ。まぁ、ウチの絵双紙の始まりみたいなもんで。俺に青本を作らせてくれたのはお前だから、なんだかお前に持っててほしくてよ
蔦重は感極まって、古ぼけた板木をただ見つめるしかできない。

こんななんの値打ちもねぇもの、やっぱり迷惑か

…俺、コレ初めて買った本なんでさ
声が震えた。鱗形屋は

......なんと
と言ったきり二の句が継げないでいる。

駿河の親父様に初めてもらったお年玉を握りしめて、買いにいって。
嬉しくて、てめえの名前書いて…
そうか、コレ、鱗形屋だったんで…
蔦重は溢れてくる涙を拭いつつ、無理やり笑顔を作った。

俺にとっちゃ、こんなお宝ねぇです。
これ以上ねぇお宝…すいません。なに泣いてんだろ俺
見れば、鱗形屋も必死に涙を拭っているではないか。

なんで泣いてんですか!

だって、お前、ウチの本読んだガキが本屋になるってよ…
こんな冥利に尽きる話あるかよー
笑い泣きしている二人を、歌麿が店番をしながら幸せそうに見守っている。
べらぼう19話のネタバレとあらすじを吹き出しで解説:最優秀作
その後、鶴屋に詫びを入れた鱗形屋は一切こじれることもなく、日本橋をあとにした。
春爛漫、九郎助稲荷の桜も今が盛りと咲き誇っている。

鱗の旦那の店もうまくいきますように
目を閉じて拝んでいると、ふいに合わせた手が柔らかい手で覆われた。

んふ。わっちらの恋もうまくいきんすように
誰袖である。
慌てて離れようとしたが、両手をがっちり捕まれて一歩も動けない。

花魁!離してくだせぇ!
お稲荷さんの境内でこんな!罰が当たりますぜ!
ここでさんざん瀬川と惚れた腫れたやっておきながら、どの口が言うかである。

お稲荷さんはお怒りになりんせんよ!
だって、わっちらは夫婦になりんすゆえ!
誰袖が手を放し、懐に挟んでいた紙を開いて蔦重の日の前に突き出す。
『誰袖は蔦屋重三郎に五百両にて身請けを許すこととす大文字屋市兵衛』

今際の際に、親父様から遺言をいただきんした。
これであとは兄さんが五百両支度するだけでありんす
あな恐ろしや。
蔦重はとっとと逃げだした。
病床の大文字屋の手を取り遺言を書かせるとは.....。

ああいうのが大奥で毒盛ったりすんじゃねえか
耕書堂に逃げ帰ってくると、りつ、次郎兵衛、歌麿が何やら額を合わせて話をしている。

おお!戻ってきた!重三重三!これ!
次郎兵衛に「菊寿草」という冊子を渡される。
今年出た青本の番付で、すべての本を読み比べているらしい。
最後の頁を見ると、著者は「四方山人」とある。

大田南畝だよ!
りつが教えてくれる。

寝惚先生!
狂号が蔦重の口をついて出た。
寝惚先生とは、かつて平賀源内に才能を設賞された、天才少年の号である。
大田南畝は幕臣で、文人としても高い名声を誇っていた。

はぁあ!あの寝惚先生が青本の番付を
興味津々で本をめくった蔦重の目に、その文字が飛び込んできた。
極上上吉 悪徳 婉夢 蔦や座』
そこへ、当の喜三二が春町と共に歩いてきた。

まあさん。やったー!
蔦重に抱きつかれ、喜三二はなんのことやら分からないまま皆に祝われている。
極上上吉、つまり最優秀作に選ばれたのは、「見徳一炊夢」それは腎虚の恐怖と闘いながら、喜三二が筆をふるったあの一作であった。
べらぼう19話のネタバレとあらすじを吹き出しで解説:大田南畝との出会い

また、蔦重は大田南畝と知り合い、当時流行っていた狂歌の世界を体験することで、出版物の新たな可能性を確信することとなります。
ヒットを量産する耕書堂の本は、ようやく江戸市中で販売されるようになります。
べらぼう19話のネタバレとあらすじを吹き出しで解説:大田南畝について

わずか一年間の滞在で長崎弁を使いこなし、万人の笑みを誘う長崎情緒を歌い上げた江戸の狂歌師、蜀山人(しょくさんじん)こと大田南畝。
大田南畝は、「蜀山人(しょくさんじん)」の名前でも知られる狂歌師や戯作者、また学者としても人気を博したマルチな文化人でした。
大田南畝は、狂歌、さらには、狂詩や戯作など、笑いに溢れた文芸作品をたくさん執筆し、ベストセラー作家として人気を博し、ついには物語の登場人物にもなりました。
しかしそれはあくまで裏の顔。
表の顔の南畝は、身分の低い幕臣(御徒歩職)として、70歳の高齢を過ぎても幕府への勤めに励んだ、真面目で実直な役人でした。
べらぼう19話のネタバレとあらすじを吹き出しで解説:大田南畝の狂歌

べらぼう次回放送
次回のべらぼうネタバレ第20話はこちら

べらぼうのネタバレとあらすじ:一覧
2025年5月

【べらぼう 5月】あらすじ一覧
第17話 5/4(日) 乱れ咲き往来の桜
第18話 5/11 (日) 歌麿よ、見徳は一炊夢
第19話 5/18(日) 鱗の置き土産
第20話 5/25(日) 寝惚けて候
2025年6月

【べらぼう 6月】あらすじ一覧
第21話 6/1(日) 蝦夷桜上野屁音
第22話 6/8 (日) 小生、酒上不埒にて
第23話 6/15(日) 我こそは江戸一の利者なり
第24話 6/22(日) げにつれなきは日本橋
第25話 6/29(日)
べらぼう19話:筆者の見解

放送後に記載いたします~!
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