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【べらぼう17話】ネタバレとあらすじを吹き出しで解説!4月27日放送(2025年大河)

【べらぼう17話】ネタバレとあらすじを吹き出しで解説!4月27日放送(2025年大河) るるプレス
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2025年NHK大河ドラマ「べらぼう」の第17話(4月27日放送)ネタバレ&あらすじ読みやすい吹き出し形式で記載します!

蔦重

どんどん新しい本を出版していくぞ~

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目次

べらぼう17話のネタバレとあらすじを吹き出しで解説:大賑わいの耕書堂

寒さも日ごとほどけて草木に春の兆し、今日も耕書堂の店先は大賑わいです。

え!売り切れなの?幕ダーッてやつ

これは「伊達模様 見立蓬菜」を買いにきたおじいさん。

しまいにダーッて幕開ける本が欲しい

と孫にねだられたが、市中の本屋では吉原の本屋のものは置いていないと言われたらしいのです。

次郎兵衛(蔦重の義理の兄)

あいすみません。今、追加を摺っておりますんで

客足は伸びる一方、見番を始めたりつが応援に、物見がてら次郎兵衛も手伝いに来ています。

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さて、主の蔦重は女客の対応をしていたが、なぜか客は本ではなく蔦重の顔を見つめてきます。

「細見を急ぎます」って言ってください

蔦重

細見を急ぎます?

小首を傾げつつもとりあえず言ってみると、女客は「キャーッ!」と黄色い声をあげながら友達のほうへ駆けていきます。

蔦重

ちょいと、お嬢さん。これ!

置き忘れていた手持袋を持って追いかければ、女たちはさらに「きゃ!!」と逃げていきます。

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実は、正月の江戸外記座初演の浄瑠璃『碁太平記白石』の七段目「新吉原の段」に、「本重」なる貸本屋が登場するのです。

吉原好きなら、それが本屋の蔦屋重三郎だと、すぐにピンときます。

七段目の作者は、りつの知り合いの大工の棟梁・鳥亭馬馬。

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吉原情報と引き換えに芝居の中で店の宣伝をしてほしいと頼んだのだが、蔦重もまさか自分が登場人物になるとは思ってもいませんでした。

その中に

「女野がの名前、書き付けてくださりませ。細見を急ぎます」

という台詞があるのです。

ね、あの本重って、ホントにいるってホント?

吉原の蔦屋ってとこの主らしいわよ

物見高い江戸っ子たちのこと、当然、本物を見にいこうとなるのです。

市中では本が扱われていないという事情も良いほうに働き、耕書堂の認知度は急上昇。

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客は吉原のついでではなく、耕書堂、あるいは蔦重めがけてやってくるようになりました。

今まさに留四郎が大門のほうへ案内していく男たちのように、本を買ったついでに吉原を覗く、なんて客もいます。

その大門から、松葉屋のいねと駿河屋のふじが連れ立ってやってきました。

べらぼう17話のネタバレとあらすじを吹き出しで解説:唐丸

松葉屋の女将いね

りっちゃん、助っ人来たよー!

蔦重

どうもどうもありがた山です!

手持袋を無事届けた蔦重も急いで戻ってきます。

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いねとふじは手際よく客を捌き始めました。

さすが大店の女将たちです。

松葉屋の女将いね

いい加減、人入れたらどうだい?

いねが蔦重に言います。

蔦重

ねえ。俺もいい加減戻ってきてくんねぇかと思ってんですけどねぇ

松葉屋の女将いね

誰がだい?

蔦重

唐丸に決まってんじゃねぇですか

いねは誰のこと?というように剃り落とした眉根を寄せ、いつも蔦重にくっついていた少年を思い出して

松葉屋の女将いね

唐丸……!生きてるわけないだろ!

と呆れました。

唐丸が蔦屋の銭箱と一緒に消えてから、もう何年経つだろうか。

二人のやりとりを聞きながら、ふじは思い出していました。

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蔦重が帯にはさんでいる矢立は、かつて唐丸が使っていたものです。

べらぼう17話のネタバレとあらすじを吹き出しで解説:辞退したい

家基の死で得をするのは、御三家と御三卿当主不在の田安家は除き、清水、一橋の両家です。

田沼意次は幕政のかたわら、西の丸の座に誰が色気を見せてくるか、ひそかに探り始めました。

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大名である御三家と違い、領地を持たぬ御三卿の屋敷は江戸城内にあり、一橋家当主の治済は庭で力士の相撲を鑑賞していました。

嫡男の豊千代をはじめとする息子たち、娘たちも楽しんでいます。

四年ほど前に豊千代と婚約した、薩摩藩主島津家の娘・炭想もいました。

治済は薩摩の芋を好み、最近は庭で焚き火をしながら美味そうにふかし芋など食しているといいます。

田沼 意次

.....次の西の丸様となることはなんとしても辞退されたい、と?

意次は驚きました。

現将軍の弟、清水家当主の清水重好と同じ返答です。

然様な身の上となっては気ままに出かけることもできぬようになるしのう

多くの男児に恵まれているにもかかわらず、治済は次期将軍の座には微塵も関心がない様子。

田沼 意次

しかし、まさにかような折のための御三卿にございましょう

上様にもう一頑張りしていただいてはどうじゃ?
実の子に勝るものはなかろうし

と相変わらずの鷹揚さです。

しかし、両人ともが、こうもあっさり辞退するとはー。

田沼 意次

将軍とは誰もがなりたいものだと思うておったのが、もしや俺がおかしいのか?

屋敷に戻り、廊下を歩きながら三浦に話します。

高貴なお方は考えが違うのかもしれませんな

急ぎの用があると、御用取次の稲葉正明が来ていました。

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将軍側近として意次を支える一人です。

主殿頭様、実は驚くべきことがわかりまして。改めて調べましたところ、尾張、紀伊、水戸、御三家には西の丸様として養子に出せるような男子が一人もおりませんでした

田沼 意次

なんと…

意次は絶句しました。

それゆえに、一橋も清水も機を見たのでしょう。

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べらぼう17話のネタバレとあらすじを吹き出しで解説:蔦重への障壁

一方、飛ぶ鳥を落とす勢いの蔦重にも思わぬ障壁が立ちはだかりました。

蔦重

今後ウチの仕事はできねぇってどういうことですか?

腕利き彫師の四五方は、蔦車が持ち込んだ板木を手にして困ったように言います。

市中の連中が脅してきたんだよ。
耕書堂の仕事を受けたら、今後、市中の本屋からの注文はないと思えって。
ここいら一帯の彫師によ。
耕書堂の名が派手に上がったもんだから焦ってんだよ。
根っから作れねぇようにしてやれって魂胆だな

通達してきたのは地本問屋の鶴屋と西村屋です。

市中の地本問屋たちは以前から事あるごとに結託して、蔦重の参入を阻もうとしてきました。

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だが蔦重は数々の妨害にもめげず、吉原の本屋が地本を刊行するという前代未聞の離れ技をやってのけました。

そこで鶴屋たちは強硬手段に出たのでしょう。

まあ、この直しくれえはコッソリやってやるけどよ

蔦重

あの、どれもこれもコッソリやってもらうってわけにゃあ

四五六が蔦重の頭をパチンと叩きます。

いい加減、市中と手打ちしやがれ!べらぼうめ!

吉原に戻った蔦重は、蔦屋に寄って次郎兵衛と留四郎に相談しました。

次郎兵衛(蔦重の義理の兄)

別んとこ頼みやいいんじゃねぇの?彫師なんていくらでもいんだろ

あっちこっち遊び歩いてばかりの次郎兵衛らしい答えが返ってきます。

蔦重

腕には相当なひらきがあるんですよ。腕のある人は正直なとこ取り合いで

留四郎(蔦重の同僚)

彫師の腕が良くねぇと、せっかくの戯作も台無しになりますもんねぇ

さすが留四郎、蔦重は

蔦重

そう!そうなんだよ!

と膝を叩いた。

次郎兵衛(蔦重の義理の兄)

じゃ、四五六の言うように市中と手打ちするってなぁねぇの?

蔦重

今、この流れでこっちから引くってのもなぁ。うまくねぇ気も

と独り言のように呟く。

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蔦重

いえ、そもそも親父様たちが許しゃしねぇでしょ、手打ちなんて

その時、「蔦重」と小さな声がしました。

べらぼう17話のネタバレとあらすじを吹き出しで解説:新之助

振り返ると、立っていたのは旅姿の新之助です!

次郎兵衛(蔦重の義理の兄)

しんの……

と言いかけた次郎兵衛の口を、デキる男・留四郎がすかさず塞ぎます。

次郎兵衛に耕書堂の店番を頼んで、蔦重と新之助は人目を避け、店の奥まった場所で向かい合います。

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新之助は日に焼けて元気そうです。

二人が顔を合わせるのは実に三年ぶり、新之助と松葉屋の花魁・うつせみが手に手を取って吉原を脱走して以来です。

まこと立派になったな。蔦重。かような店まで持ち

蔦重

借金だらけですけどね。……あの、源内先生のことって

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小田 新之助

うむ。それで手を合わせに参ったのだが、まだ墓もないのだな…

新之助の律儀さは変わりません。

源内は新之助の住んでいた長屋に居候していて、かつては二人で炭売りをしたり、新之助はエレキテルの製造を手伝ったりもしていました。

蔦重

あの、今、どうやって暮らしてんですか?

小田 新之助

源内先生のツテで、ある村で百姓をな

蔦重

百姓?

やっぱり源内は二人の居所を知っていたのだと思いつつ聞き返します。

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小田 新之助

おかしいか?

蔦重

いや、駆け落ち者の落ち着き先にしては、ずいぶんと真っ当と言いますか

小田 新之助

当節、汗水垂らして百姓をやるなどバカらしいと、江戸に出ていく者も多く。働き手が足りぬゆえ、身元のことなどはうるさく言われぬのだ。おふくも性に合うのか楽しそうにしておってな…あ、うつせみの元の名は『ふく』というのだ

蔦重

へぇ、『ふく』。なんだかしっくりきますね

控えめで優しかった、うつせみの丸顔を思い出します。

蔦重

で、恋女房に江戸土産ってことですか

と蔦重は新之助の大荷物に目をやります。

小田 新之助

残念ながらさほどのゆとりはなく。これは江戸に出るならと村から頼まれた本でな。何か蔦重のものも買って帰りたいのだが

蔦重

お!ありがた山で!ちなみに何買ったか見せてもらっても良いですか

小田 新之助

おお、そうだな

と新之助が荷を解きます。

中には青本や洒落本のほかに、なぜか往来物が十冊ほど入っていました。

蔦重

往来物とは、子供が読み書きを覚える手習いのための本で、手習所で使われたり、大きな商家などでは店にも常備されている。しかし、どうしてそんな本を十冊も…。

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不思議そうにしている蔦重に、新之助は、暇を見て村の子供たちに読み書き算盤を教えているのだと説明しました。

小田 新之助

学がないと商人や役人にしてやられるのでな

新之助の話を聞いて、蔦重はしばし考え込みました。

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源内の「書を以て世を耕すんだ」という言葉。

時間はかかるかもしれないが、今では遺言のようにも思えるその言葉を、目に見える形にできるのではないか。

蔦重

…源内先生も喜ぶだろうな

蔦重は微笑を浮かべて独りごち、改めて新之助に聞きました。

蔦重

あの、本って村にはいったいどういった道筋で入ってくんですか?

小間物屋にはわずかに置いてあるが、行商の者に頼んだり、市に古本が出たり、貸本もたまに

蔦重

つまり、江戸の本屋の流れには入っちゃいねぇってことですか…

蔦重の頭が目まぐるしく回転を始めました。

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べらぼう17話のネタバレとあらすじを吹き出しで解説:往来物

耕書堂で往来物をやる。

蔦重が駿河屋の二階に集まった親父たちに話を持ちかけると、カボチャの大文字屋は真っ先に反対しました。

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お前、往来物なんて、どこの本屋だって出してんだろ!それに往来物は錦絵や絵双紙に比べて地味だ。ゆえにドカーンとくるデカい儲けがない。

今さらそんなもん作ってどうすんだよ

色里の本屋が手習いの往来物ってのもなぁ

いくらなんでも食い合わせが悪かねぇか

と、丁子屋、松葉屋、扇屋の親父たちも気が乗らない様子です。

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けど、往来物ってなぁ青本や洒落本とは違って、一度板を作れば何年も使える手堅い品なんでさ。持っといて損はねえってえか

流行に左右されず、使い捨てられることもない往来物は安定した利益を長期にわたって見込める出版物で、商売人としては押さえておきたいところなのです。

だからよそはもうとっくに揃えてんだろ?

大きな声を出しすぎたか、大文字屋は途中でウッと息を詰まらせながら

大文字屋カボチャ

今さらお前が作ったって売り先もねえだろっつってんだよ!

と怒鳴ります。

蔦重

一つ!

蔦重は指を一本立てます。

一つだけ勝ち筋を思いついたんでき。けど、それをやるにゃあ親父様たちの助太刀がどうやってもいるんで

とガバッと頭を下げます。

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親父たちはどうする、というように顔を見合わせています。

なんだかんだ蔦重の商才を認めてはいるのです。

そこで扇屋が

この話、町役としちゃあ、どうかね

と、りつに意見を求めました。

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先だって大黒屋は女郎屋を畳み、吉原全体に芸者を差配する「見番」に商売替えしました。

それに伴い、町の行事や普請、雑事や相談事も請け負う町役を兼任することになったのです。

女郎屋りつ

そうだねぇ、町としちゃあ…

りつが賛成してくれたおかげで親父たちの協力を得ることができ、さっそく駿河屋が越後の長谷川という豪農に顔をつないでくれることになりました。

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庄屋もやってて顔が利く。江戸で遊んでいることも自慢したがるタチだ

そりゃ願ったり叶ったりでさ

蔦重はニヤリとしました。

べらぼう17話のネタバレとあらすじを吹き出しで解説:親父たちの協力

その越後の豪農は、駿河屋の座敷で酒宴をしている最中でした。

蔦重

耕書堂という本屋をやっております、蔦屋重三郎と申します。
お近づきにこれを

蔦重が挨拶代わりに富本の稽古本を差し出すと、長谷川は大喜びでそれを受け取りました。

おおっ!そちがこれを出しておる本屋らか!

蔦重

お好きと伺いまして。もうお持ちかもしれませんがよろしければ

やいや、助かるがして

蔦重

あの、実は一つ、お話がございまして、このたび往来物を出そうと考えておるのですが。米のいろはにお詳しい旦那様にご意見を伺いたく

そう言って蔦重が取り出したのは『耕作往来』、農業に関する知識や心構えを説いた教科書です。

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蔦重

『耕作往来』は、どのような工夫があればより良いとお考えになりますか?

.......ずっと思ってたんだがやぁ!

蔦重

へえ!

蔦重は矢立と帳面を取り出し、長谷川の話にいちいちうなずきながら熱心に耳を傾けました。

二階から降りてくると、ちょうど松葉屋がやってきました。

松葉屋の親父

重三、今、うちに熊野屋さんが入ったけど。
信濃の豪商で、確か株仲間の頭もやってるよ

信濃の豪商には、商人用に作られた教科書『商売往来』について意見を聞きます。

また別の日には丁子屋が、女郎や禿に歌や書を教えている手習いの師匠を紹介してくれました。

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こうして蔦重は、着々と準備を進めていったのでした。

べらぼう17話のネタバレとあらすじを吹き出しで解説:家治の出会い

十代将軍徳川家治

将軍を継げる男子がおらぬ、とは

とある寺の一室。

家治は、意次からの報告を受けてがく然としました。

田沼 意次

は。清水様、一橋様共にご辞退願い出られ、御三家の皆様においては、ご養子に出すに適した男子がおらぬという驚くべき有り様で

十代将軍徳川家治

然様なことがありうるのか

田沼 意次

…不思議ではございますが。しかし、かくなるうえは上様にお子をもうけていただくのが最善かと存じまする!

十代将軍徳川家治

余が?この歳でか!

驚くのも無理はありません。

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家治はすでに齢四十を超えています。

田沼 意次

亡き西の丸様、右近将監様もそれが一番喜ばれますかと。
せめてお力添えができぬかと、かような者も支度いたしまし

申し合わせたように襖が開く。見知らぬ女を連れた高岳が控えており、「ご無礼仕ります」と中に入ってきました。

十代将軍徳川家治

主殿、余はもう女子は

と言いかけた家治は、女の顔を見て息を呑みました。

十代将軍徳川家治

......高岳、この者は

亡き御台様の遠縁の女子にございます。
ぜひ、上様の無卵をお慰めしたいと申しております

鶴子と申します

ゆっくりとした京訛り、上品で優しげな微笑。

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家治は鶴子に目を吸いつけられたままです。

十代将軍徳川家治

そう、か…いや、よう似ておる…

家治は心も持っていかれたようです。

意次と高岳はすばやく目線を交わしました。

べらぼう17話のネタバレとあらすじを吹き出しで解説:高岳と意次

田沼 意次

それにしても、あれほど台様に瓜二つの者、よくぞ見つけられましたな

江戸城に戻り、大奥の一室で高岳と話します。

高岳

京に話を持ちかけましたところ、すぐさまに。上様と亡き御台様がおん仲睦まじかったのは知られたこと。かようなこともあろうかと目星をつけておったのやもしれませぬ

意次はハッとしました。

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誰が西の丸を狙ってくるか、おのずとその正体は明らかになるだろうと武元は言いました。

まさか、

田沼 意次

京…?

とぽつりと口に出してしまいます。

そんな意次に少し怪訝な顔をしながらも、高岳には別の懸念がありました。

高岳

しかし、このことは遠からず知保の方様、宝蓮院様のお耳にも入りましょう。そこは

田沼 意次

捨て置いてよかろう。西の丸様、右近将監様亡き今、お二方にお味方する者もまぁおらぬであろうし…

家治も足を向けなくなった西の丸で、知保の方は日々厨子に手を合わせているという話です。

能楽好きが高じて屋敷に能舞台まで作ったが、最近は少し稽古をさぼり気味です。

人形をお囃子に乗せて舞わせるのは楽しい。

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傀儡の術をもってすれば、人間を操り演じさせるのも人形と変わりません。

治済は、離れたところにポツンと置いてある女の傀儡人形を手に取りました。

…ひとりぼっちは寂しいのう

べらぼう17話のネタバレとあらすじを吹き出しで解説:悔しがる市中の本屋

鶴屋の裏手にある会所に集まった市中の地本問屋たちは、蔦重が「往来物」を出そうとしていることを西村屋から聞かされました。

今さらどこへ売るつもりなんだ。往来物なんて

あ!ひょっとしたら「女郎屋往来」でも出すんじゃないかね!

村田屋と西村屋は蔦重を侮って嘲笑しているが、鱗形屋は違います。

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鱗形屋 孫兵衛

あまりバカにしねぇほうがいいぜ。細見の時のように何か新しい趣向を出してくるかもしんねぇし

鱗形屋の耳に、「テメェがやられたからってなぁ」という松村屋の揶揄が聞こえてきます。

鶴屋(蔦重のライバル)

西村屋さん、どうして分かったんですか?
往来物をやってんじゃないかって

心の中で鱗形屋に同意しながら、鶴屋が聞きます。

西村屋

忠七が探ってきたんだよ。
吉原出入りの手習いの師匠に往来物を頼んでたって

西村屋の手代の忠七が浅草の本屋・小泉忠五郎とつるべ蕎麦で蕎麦を食っていたところ、蔦重が手習いの師匠らしき武士に数冊の往来物を見せて話し込んでいるのを見かけたというのです。

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まあ、けど作ろうったって誰も彫っちゃくれないんじゃないか?

村田屋の言うとおり手は打ってあるが、嫌な予感がします。

鶴屋が黙り込んでいると、奥村屋が遅れてやってきました。

あの、近頃、誰か四五六にデカい注文したかい?さっき摺物頼みにいったら、今、手一杯でって断られたんだよ

地本問屋たちは、一様に頬を張られたような顔になりました。

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鶴屋と西村屋が飛んでいくと、果たして四五六はすでに「往来物」の板木に取りかかっていました。

鶴屋(蔦重のライバル)

耕書堂の仕事を受けてほしくないって伝えましたよね

だから、いいですよ。今後俺には頼まなくって。耕書堂が毎年二十面は約束してくれっから

西村屋

毎年二十両?

西村屋はあんぐり口を開けました。

鶴屋(蔦重のライバル)

ホントにそんなに注文があると思ってるんですか?

鶴屋のどこか人を見下したような口調が、四五六は以前から好きません。

頼むもんがあろうとなかろうと必ず請け負うってさ。
ま、それだけありや食っちゃあいけますんでね

四五六は鶴屋たちにフンと背を向け、島歌をうたいながら作業に取りかかりました。

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会所に戻ってきた鶴屋から事情を聞いた地本問屋たちは騒然となります。

毎年二十両だと?

あいついったい何冊出すつもりなんだ

鶴屋(蔦重のライバル)

だから、往来物なんですよ

と鶴屋。

鶴屋(蔦重のライバル)

往来物はざっと百種を超えると言われてます。
持ってないってことは、逆さに見れば、それをすべて注文しても損はないってことです。
これから先、二十両に満たないような数しか注文できなくても、そこは往来物の注文で穴埋めしていけばいい

西村屋

そうすれば、金をドブに捨てるようなことには決してならないって寸法だよ

そう言って、西村屋は観念したように肩を落としました。

鱗形屋 孫兵衛

持ってないことを逆手に取りやがったってことか

口には出さないが、鱗形屋にはさすが蔦重だと思う気持ちもあります。

けど!往来物なんて市中に溢れ返ってんだろ!

そうだ! 作んのは勝手だけど、売り先がねぇ!んなもん、続くかよ!

村田屋と松村屋が負け犬のように吠えまくります。

鶴屋(蔦重のライバル)

守りだけでも固めましょう。奴が入り込む隙がないように、皆さん往来物を売って売って売りまくってください!

鶴屋が一同を叱咤激励する一方で、鱗形屋はある予兆のようなものを感じていました。

べらぼう17話のネタバレとあらすじを吹き出しで解説:版木は娘

作と挿絵は北尾重政、板木の出来は大極上上吉。

四五六は存分に腕前を発揮してくれたようです。

蔦重

板木、桜のいいものにしてくれたんですか。硬くて大変だったでしょう

恩に着ろよ。往来物は字が綺麗に出て、長持ちしねぇといけねぇからな

蔦重

ありがてえ。俺やこれを死ぬまで使いまさ!

貧乏くせえ。五年使ったら作り直しにきやがれ!べらぼうめ!

蔦重は笑いながら心で感謝しました。

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四五六の腕なら、その気になればいくらでも稼げるはずです。

まぁ、先のことはさておき、お前売る先はあんのか?市中の奴ら、目の色変えて往来物を売り込んでるって聞いたぜ

蔦重

お。ご案じくださるんで?

おめぇってよりこいつがよお

と板木を見やります。

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こりゃ俺の彫った板で作る本、娘みてえなもんじゃねぇか。
うちの娘だけが見向きもされねぇなんてよお

蔦重

つまるところ、人ってそういうもんだと思うんでさ。
てめぇの子は可愛い、よくしてやりてぇ

蔦重は板木を見つつ、にんまりと笑みます。

蔦重

四五六さん、この子にや、この子を娘のように思う親父が山のようにいるんでき

べらぼう17話のネタバレとあらすじを吹き出しで解説:わが子?

そんな親父の一人、越後の豪商・長谷川は、完成した『新撰耕作往来千秋楽』を手に声を震わせました。

これが俺の作った本

蔦重

へえ。おかげ様で

と頭を下げる蔦重。

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もっと持ってこい!俺がまとめて買い取ってやっから!

蔦重

ありがた山にございます!

情濃の豪商・熊野屋は

仲間内にもこれを使うよう、勧めてみるぜ!

と「大栄商売往来」をあちこち嫁に出してくれました。

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そう、蔦重が山のように取材をしていた狙いは、内容に関する意見より、むしろ「関わらせる」そのこと自体にあったのです。

自分が関わった本というのは自慢したいし、勧めたいのが人情。

つまり関わった人たちは味方となる。

その味方を拠点とし、売り先は加速度的に増えていく。

こうして蔦重は往来物の売り先と、江戸市中に縛られない独自の販路を開拓したのでした。

毎年三月一日、植木屋によって開花直前の桜の木が仲の町通りの中央に植えられ、雪洞が立てられます。

春の夜桜は、多くの客で賑わう吉原最大の年中行事です。

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雪洞の灯りに照らされた満開の桜の下の花魁道中は濃艶極まり、ため息が出るほどの美しさです。

が、せっかく植えた桜も花が散る前の三月下旬にはすべて引き抜かれます。

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花見ができるのも今のうちと蔦重が薄桃色の雲の下を歩いていると、いきなり後ろからガバッと抱きつかれました。

べらぼう17話のネタバレとあらすじを吹き出しで解説:誰袖の仕上がり

…んふ。蔦重兄さん

無邪気な可愛い顔が、人をたぶらかすあやかしのように笑っています。

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現代風に言えば、あざとい小悪魔、とでも言おうか。

「かをり」。

振袖新造時代の名前がつい口から出ます。

耳元に唇を寄せてくるので

蔦重

やめろ!やめてくだせぇ!誰袖花魁!

と慌てて引き制がします。

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今では誰袖という大文字屋の看板女郎であるが、跳ねっかえりの中身はそうそう変わりません。

聞きんしたよ~。往来物、ずいぶんとうまくいったそうで

蔦重

もうガキじゃねぇんだ!もう洒落じゃすまねえんですよ!

なんとか腕を振りほどくと、誰袖は「ケチ」と口を尖らせました。

蔦重

ケチもくそもあるか。ほら、さっさと店戻れ

ところで兄さん、わっちの身請けはいつ頃で?

蔦重

はぁ?

このまま商いがうまくいけば、兄さんなら身請けもできんしょう

蔦重

あのな、腐るほど言われてっと思うけど、吉原の男と女郎は

言い聞かせようとする蔦重の腕に

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何を気弱なことを

と誰袖はさりげなく自分の腕をからませます。

次々と新しいことを成し遂げてきた兄さんでありんす。そんなしきたりも書き換えてしまいんしょう。二人の愛の力で

その時です。

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思いっきり尻を叩かれ、蔦重は痛みに悶絶しながらその場に屈み込みます。

すまないね。花魁の尻を真っ赤にするわけにもいかないからね

と遣り手の志げが仕置き棒を振り上げます。

戻ってください、花魁。蔦重のケツが割れちまいますよ!

んふ、志げってば。お尻など、初めから割れておりんすよ

誰袖はあの可愛い顔で志げの垂れた尻をむぎゅ!と摑むと、

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兄さん、身請け、待っておりんすよー!

と嫌がる志げの尻を揉みながら去っていきました。

蔦重

......なんかすげえ仕上がりんなったな。あいつ

誰袖の今後が楽しみのような末恐ろしいような蔦重でした。

べらぼう17話のネタバレとあらすじを吹き出しで解説:うまい刺身

刺身をひと口食べた意次は、思わず唸りました。

宴のご馳走の主役は大きな鰹で、新鮮なのぼり鰹の刺身はさっぱりとして美味、ついつい箸が伸びてしまいます。

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意次は三浦を伴い、国元の遠江国様良藩(現・静岡県牧之原市)に来ていました。

城の普請が終わったので、その検分のためです。

この立派な鰹は、意次たちが昼間、相良の市を視察していた際に突然声をかけてきた漁師たちが献上してきたものです。

漁師どもは殿に味わっていただきたかったのでしょう

と家老・井上伊織が言います。

十代将軍徳川家治

何かの直訴かと思ったぞ。肝が冷えた

田沼 意次

相良には殿の政に不満を持つ者などおりませんよ。米のほかの賃仕事が増え、百姓は豊かになりました。整った街道や港のおかげで商人たちも潤い、運上冥加が多く入り、この城の普請は年を一切上げることなく済みました

三浦(田沼の側近)

なんと、然様にうまい具合に!

三浦が感嘆の声をあげます。

相良の市は大勢の人で栄えていました。

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名産はロウと塩。

港は船が着きやすいと評判で、城下から伸びるおよそ七里(約二十八キロ)に及ぶ田沼街道は、東海道に出やすくなったと地元の人々に重宝されているといいます。

田沼 意次

…ロウの材料となるハゼの木を植えてはどうだと言ったのは源内だ

意次はぽつりと言いました。

相良近辺の絵図を広げ、源内と時間を忘れて語り合ったことを思いだします。

田沼 意次

街道や港も城の普請がなってのちでも良いのではないかと。しかし、源内は何より先に民が使うものを整えるべきだと.....。
まずは民が富む仕掛けを作る。
さすれば、おのず田沼が富むことになると。
ここは、あやつの思い描いたとおりの国となっておる

三浦(田沼の側近)

…お見せしとうございましたな

三浦がしみじみと言います。

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べらぼう17話のネタバレとあらすじを吹き出しで解説:佐野

江戸に戻った意次は、幕閣中の要職をすべて係累や有能な者で固めるべく行動を開始しました。

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三浦と相談しながら田沼派の図を作成していると、意知が「なにゆえ、然様な」と聞いてきます。

田沼 意次

相良は俺と源内が考えたとおり金が巡っておった。ではなにゆえ、江戸府内や天領ではうまくいかぬのか。それは幕閣での俺の力が足りぬからだ。幕府も俺の指図で動くようになれば、江戸も、ひいてはこの国すべてが相良のように源内の描いたとおりの豊かな国になる。そのために大事なのは人の配置だ

田沼 意知(意次の息子)

あの、その図の中に、佐野という者も入れてもらえませぬか

意知にしては珍しくためらいがちです。

田沼 意次

佐野ならもうとっくに取り立てたぞ。奉行として今、大坂に行っておるではないか

田沼 意知(意次の息子)

その佐野ではございません!新番をしております佐野!佐野政言にございます!

実は意知もすっかり失念していたのだが、以前、意次の留守中に目通りを求めてきた旗本の息子です。

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その折、田沼の祖先はかつて佐野家の末端の家臣であり、由緒は好きに改竄していいから良い役につけてほしいと系図の巻物を献上してきたのでした。

その佐野が、意次が相良に行っている間に再び訪ねてきたのです。

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系図は機嫌の悪かった意次が池に投げ捨ててしまったので、意知としては具合が悪いのでした。

田沼 意知(意次の息子)

とにかく良きお役があればお引き立てを。此度も祝いにあのような物を

意次が見ると、庭に枝ぶりのいい木が置いてあります。

田沼 意次

あれは桜、か?

田沼 意知(意次の息子)

佐野の屋敷の桜は評判だそうで、自ら接ぎ木で育てたそうにございます

しかし、もう庭に桜はございますし、植えるところも

と三浦は渋い顔です。

田沼 意次

佐野には植えたこととし、どこぞの寺にでもくれてやれ

田沼 意知(意次の息子)

承知しました。しかし父上、佐野に系図を返せと言われても、もう返せぬのです。なにとぞお引き立てを!

田沼 意次

分かった分かった。ゆとりがあればな

適当に返事をして作業に没頭します。

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佐野のことは、早くも意次の念頭から消えていたのでした。

べらぼう17話のネタバレとあらすじを吹き出しで解説:優しい兄

一方、蔦重は新しい販路の図面起こしに熱中していました。

茶屋の仕事を留四郎に任せてきたのか、次郎兵衛が

次郎兵衛(蔦重の義理の兄)

何やってんだ、それ

と三味をいじりながら聞いてきます。

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こう見えて弟思い、何かと蔦重のやることが気にかかるらしい兄です。

蔦重

次はどこに売り広めれば良いか考えてんです。まだまだ広げていけますんで

そう言って、蔦重は真剣な面持ちで図に向かいました。

次郎兵衛(蔦重の義理の兄)

お前、なんかちょいと変わったね。まぁ、まえから策士なとこはあったけどさ

蔦重

......俺やいろんな人に助けられてきたと思うんでさ。義兄さんや親父様方、まあさん、先生方はもちろん、源内先生や花魁、唐丸も…。いろんな人に助けてもらってきましたが、俺がその人たちを何か助けられたかって言えば…

蔦重は言葉を切り、たくさんの顔を思い浮かべました。

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蔦重

俺にや、もう耕書堂を日の本一の本屋にするしか道がねぇんでさ。恩に報いるには

蔦重には不思議と味方が増えていきます。

次郎兵衛には、その理由が分かるのでした。

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いつも人のために走り回っている蔦重だから、人から受けた恩を忘れない蔦重だから、皆が味方になっていくのです。

次郎兵衛は微笑んで三味を弾き始めました。

次郎兵衛(蔦重の義理の兄)

天下をををを耕書堂は、天下をとるうううう

蔦重

やめてくだせえよ

下手くそな歌に蔦重は顔をしかめたが、耕書堂の繁栄を言魂ぐ次郎兵衛の歌は延々と続きました。

べらぼう17話のネタバレとあらすじを吹き出しで解説:耕書堂の天下?

その頃、会所に集まった地本問屋たちは蔦重の噂をしていました。

やつが売り広めをしたのは地方の町や村で、市中においてはさほど売り先は広がらなかったようだよ

まぁ、まともなやつは色里の作った『往来物』なんてわざわざ選びやしないってことよ。騙されんのはせいぜい田舎もんだけさ

西村屋と村田屋が話していると、丸屋小兵衛が駆け込んできました。

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おや、丸小さん

往来物を多く手掛けている、日本橋海油脂の地本問屋です。

さほど暑い日でもないのに、額に汗をびっしょりかいています。

もってかれました…。うちの上得意だった手習いの師匠たちをごっそり。なんでもこれからは師匠仲間の作ったもんを使いたいって話で!

一同、安心していた矢先だけに、いきなり横の面を張られたような大打撃です。

…まさか、このまま市中も切り崩されてくなんてな

蔦重の手がじわじわと伸びてくるのを感じているのか、松村屋は急に弱腰になります。

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あるわけねぇ!女郎屋の作った往来モンでガキが手習いなんて!世の中のタガが外れちまわぁ!

村田屋がわめき散らす。が、さすがに鶴屋は切り替えが早かったのです。

鶴屋(蔦重のライバル)

とにかく得意先、それから作者。戯作者や絵師が決してあちらに流れぬようにしてください。鱗形屋さんも春町先生を、頼みますよ

鱗形屋 孫兵衛

へぇ

返事はしたが、喜三二や四五六のように蔦重の人柄に惹かれて仕事を請ける者も少なくないのが現実です。

すると、鱗形屋の耳に、少し離れたところで話している岩戸屋たちの声が聞こえてきました。

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吉原にや力のある旦那がわんさか通ってんだぜ。そいつら取り込んで、「蔦屋」のモン使えって触れ回らせでもすりや、あっという間に耕書堂の天下だろ…

べらぼう17話のネタバレとあらすじを吹き出しで解説:…唐丸?

さて、その蔦重は、積み上げた青本を片っ端から読み散らかしていました。

ふじ(蔦重の義理の母)

これは片付けなくていいかい?

今日はふじが店を手伝ってくれています。

蔦重

あ!このままで。引っ張ってこれる青本の作者を探してんで

ふじは「ふーん」となにげなく置いてあった青本の絵を見て、「松泉堂」と作者の名を呟きました。

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蔦重

あぁ、そりゃ西村屋ですよ

ふじ(蔦重の義理の母)

え、西村屋が書いてんのかい?

蔦重

そのくれえ、どこも作者には苦労してるってことでさ

ふじ(蔦重の義理の母)

これ、絵は重政先生かい?

蔦重

え?いや、あ、北川豊章って

と言いかけ、蔦重は天啓のように閃いたことがありました。

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蔦重

豊章、豊章、豊章!

急いで豊章の描いた絵双紙を探し、数点並べてみます。

蔦重はまじまじと絵を見比べてみました。

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初めて見た豊章の絵は勝川春章風の役者絵だったが、豊章はいろんな絵師の絵柄と画風を自在に操っていて、とても同一人物が描いたとは思えません。

蔦重

これ、ひょっとして…

蔦重の頭にあったのは、かつて様田湖龍斎の模写を見事に仕上げた唐丸だったのです…。

べらぼう17話のネタバレとあらすじを吹き出しで解説:あらすじ余談

【べらぼう17話】ネタバレとあらすじを吹き出しで解説!4月27日放送(2025年大河) るるプレス

耕書堂として独立した蔦重は、江戸市中への販路がなかなか開けず、思案していました。

そこで思いついたのが「往来物」です。

往来物とは
平安時代末期から明治初期にかけて寺子屋や家庭などで使用された初等教科書の総称です。
往来とは「手紙のやりとり」を意味し、往復書簡の形式であったことからこの名称が付けらたということです。

吉原を訪れる地方からの客を足掛かりに、地方へと販路を開拓していったのです。

蔦重

俺はあきらめねぇ
どんどん仕事の場を広げていくぜ!

こうした中、蔦重は新たな作家や絵師の発掘を続けていましたが、ある絵師を辿って、才能溢れる絵師に出会うこととなるのです。

【べらぼう17話】ネタバレとあらすじを吹き出しで解説!4月27日放送(2025年大河) るるプレス

それが喜多川歌麿です。

喜多川歌麿とは
江戸文化の円熟期、寛政年間に活躍した喜多川歌麿は、独特の技法で女性たちを描いた浮世絵師です。 人物画だけではなく花鳥画にも優れ、狂歌絵本から大首絵にいたるまで数多くの作品を残しました。 出版業を営む蔦屋重三郎と組んだ作品を中心に、喜多川歌麿の作品は江戸っ子の人気をさらいました。

【べらぼう17話】ネタバレとあらすじを吹き出しで解説!4月27日放送(2025年大河) るるプレス

浮世絵が江戸時代に大人気を博した理由は、遊里(ゆうり)や芝居町が主に描かれていたことがあげらるようです。

庶民にとって簡単に足を踏み入れることができない世界で活躍する遊女や役者の絵は、まさに庶民にとって憧れの的でした。

言ってみれば、現代のアイドルのブロマイドやポスターとまったく同じ感覚だったのです。

美人画のモデルは遊女のほかに、寺社の境内や道ばたに店を構えていた水茶屋の看板娘にまで広がり、プロモーション的な意味合いももつようになります。

【べらぼう17話】ネタバレとあらすじを吹き出しで解説!4月27日放送(2025年大河) るるプレス

そこに登場した歌麿の美人大首絵は、なかなかお目にかかることができない評判の美人が、艶っぽい様子で描かれていたことから男たちは熱狂したという事です。

べらぼう次回放送

次回のべらぼうネタバレ第18話はこちら

【べらぼう18話】ネタバレとあらすじを吹き出しで解説!5月4日放送(2025年大河)

第16話 | 第18話

べらぼう | ネタバレ吹き出しあらすじトップペ

べらぼうのネタバレとあらすじ:一覧

2025年4月

2025年5月

べらぼう17話:筆者の見解

見返りさん

放送後に記載いたします~!

大河ドラマ べらぼう ~蔦重栄華乃夢噺~ 蔦屋重三郎とその時代 (TJMOOK) [ 鈴木 俊幸 ]

↓↓↓

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