NHK朝ドラ「あんぱん」
第59話 (2025年6月19日(木)放送)
屋村(パン食人)あんぱん第59話あらすじを
分かりやすい吹き出しで読んでいくぜ!
朝ドラあんぱん第59話のネタバレ&あらすじを読みやすい吹き出し形式で記載します!
あんぱん全話を吹き出し形式で読みやすくご紹介しています!


【あんぱん第59話】ネタバレとあらすじを吹き出しで解説:岩男との最後の会話
窓の外には細い月が出ていました。
嵩は岩男との別れを受け入れられず、岩男との最後の会話を何度も反芻していました。
そこへ八木が通りかかり、嵩はそのあとを走って追いかけます。
嵩(たかし)八木さん…あいつが、息を引き取る前に言ったんです…リンは、よくやったと…自分は混乱してしまって
八木あの子は親の仇を討ったんだ
嵩(たかし)え!八木さん…どうして…あの子に会ったんですか
八木は唇の前に人差し指を立てて、嵩に声を落とすよう合図しました。
そして周囲に誰もいないことを確認し、下土官室の扉を閉めました。
八木1年前、ゲリラ計位が命ぜられ、リンの住んでいた村が攻撃目標となった。その時、あの子の両親は…。リンの親父はゲリラだったんだ。母親はリンをかばい、あの子の体に覆いかぶさって…母親を撃った日本兵をリンは見たそうだ
嵩(たかし)......まさか…それが、岩男…
八木親の仇のはずなのに、リンはいつの間にか、あいつを好きになっていたそうだ。お前は、リンが憎いか。幼なじみの仇をとりたいか
嵩(たかし)…分かりません
八木やめておけ。きりがない
八木は下士官室の壁に貼られた標語を見上げました。
貼り紙には
「占領地良民ヲ己ガ同朋兄弟ト心得愛護善導育成スベシ」
と書かれています。
八木は標語を読み上げると、ビリビリと貼り紙を引きはがし、足で踏みつけました。
八木はやり場のない怒りを爆発させ、悲しみを帯びた瞳で嵩を見ました。
八木柳井、前に、戦場で生き残るには卑怯者になることだと言ったの覚えてるか
嵩(たかし)はい…
八木卑怯者は、忘れることができる…だが、卑怯者でない奴は、決して忘れられない。お前はどっちだ?どっちなんだ!
嵩は何も答えることができず、床に目を落としました。
床に散らばった標語の切れ端が、虚しく風に舞いました。
【あんぱん第59話】ネタバレとあらすじを吹き出しで解説:清
それから二週間が経ちました。
依然、補給路再開のめどは立たず、兵たちの食糧難は限界に達していました。
嵩と康太はタンポポの根を食べて飢えをしのいでいたが、そのタンポポすら、もう残っていませんでした。
ギラギラと太陽が照りつける中、嵩は警備活動に出ていました。
足元はふらつき、もはや自分が生きているのか死んでいるのかも分かりません。
意識が遠のいた瞬間、嵩は地面に倒れ込み、ポケットから手帳が転がり落ちました。
すると、遠くのほうから懐かしい声が聞こえてきたのです。
柳井 清(嵩の父)嵩…嵩、大丈夫か?
ぼんやりと目を開けると、目の前に父親の清が立っていたのです。
嵩(たかし)…父さん…会いたかったよ、父さん
柳井 清(嵩の父)父さんもだ
清が優しく微笑み、嵩の顔が涙に歪みます。
柳井 清(嵩の父)嵩、どうした?そんな顔するな
嵩(たかし)父さん…千尋はどこにいるんだろう…僕はもうすぐ飢えると思うけど、あいつは名誉の戦死をするのかな…
柳井 清(嵩の父)バカ言うな。こんなバカげた戦いで、大切な息子たちを死なせてたまるか!こんな惨めでくだらない戦争を始めたのは、人間だ
清は空を見上げます。
柳井 清(嵩の父)でも、人間は美しいものを作ることもできる。人は人を助け、喜ばせることもできる。お前の紙芝居、あんなにみんなを喜ばせてたじゃないか
嵩(たかし)......でも、僕はこんなに無力だ
柳井 清(嵩の父)お前のやってることはムダじゃない。いいか、嵩。お前は父さんの分も生きて…みんなを喜ばせるものを作るんだ…何十年かかっても、諦めずに作るんだ
清は足元に転がっている手帳を拾い、嵩に手渡しました。
嵩が手帳を受け取ると、清の優しい微笑みが眩しい太陽の光にかすんで消えてゆきました。
【あんぱん第59話】ネタバレとあらすじを吹き出しで解説:目を覚ます
嵩が目を覚ますと、そこは兵舎の寝台の上でした。
かすんでいた視界が徐々に輪郭を帯び、心配そうに覗き込む健太郎の顔が見えました。
嵩(たかし).....建ちゃん、俺は…
健太郎道で倒れとって、通りかかった味方ん兵隊に担ぎ込まれたとよ。重度の栄養失調げな
健太郎はお粥を嵩に見せ、口元に運びました。
健太郎食べりい。救援隊が到着したけん、食料も届いたとって
お粥を味わいながら、ふと枕元を見ると、清の手帳が置かれていました。
嵩は不思議な思いで、古びた手帳を見つめました。
【あんぱん第59話】ネタバレとあらすじを吹き出しで解説:次郎
その頃、高知ののぶの元に、次郎から半年ぶりに便りが届いた。『検閲済』の印が押された葉書は、呉の海軍病院から送られたものでした。
葉書を読んだのぶはすぐに呉へ向かいました。
野に咲く花を摘んで作った花束を手に抱え、不安な気持ちを隠して海軍病院の病室に入ると、ベッドから次郎が笑顔で手を振ります。
のぶ次郎さん!よかった、お気そうで
若松 次郎ごめん。驚かせて…実は大したことないがや。葉書には少し大げさに書いてしもうた。君が大急ぎで来てくれると思うて
のぶ次郎さん…こじゃんち心配したがですきね
次郎は照れ臭そうに謝ると、許して、といった顔でのぶを見上げました。
のぶが花を瓶に生けていると、次郎は、朝田家の様子やのぶの勤める学校について次々と質問をしました。
質問するばかりで自分のことは話そうとしない次郎を見て、のぶも敢えて聞かないようにしました。
のぶは学校の話をしながら子どもたちの顔を思い出し、気づけば表情が曇っていました。
のぶ次郎さんのおっしゃっていたことが、正しかったです…うちが子どもらあに言うてきたようには、戦いは終わらんがですね
若松 次郎いや、もう戦いの話はよそう
のぶそうですね。今はお体を治すことだけ考えてください。うちは、次郎さんにこうして会えただけで、うれしいがです
若松 次郎僕もやき。君の笑顔が、また見られるとは思わんかった
泣きそうになるのぶを見て、次郎は困ったように微笑みました。
若松 次郎笑うてくれんかえ?
のぶはい…
元気そうに振る舞う次郎を見つめながら、のぶは精一杯微笑みました。
次郎の病名は、肺浸潤(初期の肺結核)と呼ばれるものだったのです。
【あんぱん第59話】ネタバレとあらすじを吹き出しで解説:次回放送
次回のあんぱんネタバレ第60話はこちら
【あんぱん60話】ネタバレとあらすじを吹き出しで解説!6月20日放送(2025年朝ドラ)

【あんぱん】ネタバレとあらすじ(吹き出し)一覧
第12週 逆転しない正義

56話 6/16(月) 紙芝居の制作
57話 6/17(火) 紙芝居と空腹
58話 6/18(水) 岩男の旅立ち
59話 6/19(木) 清との対話
60話 6/20(金) 終結
あんぱん第59話:筆者の見解
幻とはいえ、嵩はお父さんと再会することになります。
食料が到着して、ひとまずは良かったです!
嵩(たかし)父さん…
皆を喜ばせるものを作る…?
嵩はここで、自分の使命のようなものをお父さんから提示されたようにも感じましたね。
皆を喜ばせるもの
その言葉は、後の嵩へも多大な影響を与えた言葉に違いありません。
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