NHK朝ドラ「あんぱん」
第34話 （2025年5月15日(木)放送）
屋村(パン食人)あんぱん第34話あらすじを
分かりやすい吹き出しで読んでいくぜ！
朝ドラあんぱん第34話のネタバレ＆あらすじを読みやすい吹き出し形式で記載します！
【あんぱん第34話】ネタバレとあらすじを吹き出しで解説：悲しいハンドバッグ
まだ朝とはいえ、真夏の太陽が既に空き地をジリジリと照らしていました。
嵩がプレゼントの包みを手に立っていると、のぶが小走りにやってきました。
のぶ嵩、どういたがでえ。今日、東京に帰るがやって？
嵩(たかし)うん。最終の汽車で
嵩は大きく深呼吸をして、のぶに向き直ります。
嵩(たかし)…のぶちゃんにずっと、あの時のお礼を言いたかったんだ。いつか言ってくれただろ。『嵩は絵を描くために生まれてきた人や』って…あの言葉で受験頑張れたし、コンクールで佳作になったのも、のぶちゃんのおかげだよ
のぶ何言いゆうがで？
嵩(たかし)のぶちゃんが認めてくれたから、今の自分がいるんだ。そういうの全部ひっくるめて…お礼がしたくて…気に入ってくれるといいんだけど
高は強く握りしめていたせいで皺がついてしまった包みを、のぶに渡した。
のぶこれ、うちに？
嵩(たかし)うん、開けてみて
のぶはシーソーに腰かけ、丁寧に包装紙を開きました。
包みを開けると、そこには見たこともないような真っ赤なハンドバッグが入っていました。
あまりの美しさに、のぶは思わず息を呑みます。
のぶ…たまるかー…こんな美しいもん…
嵩(たかし)このハンドバッグ見た時、のぶちゃんの顔が浮かんだんだ。のぶちゃんがこれを持って銀座の街を歩いたら素敵だろうなって…
のぶはハンドバッグをじっと見つめたまま、黙り込みます。
そしてしばらくの沈黙のあと、バッグを嵩に突き返しました。
のぶ…ありがとう。でもこんな贅沢なもん、もらうわけにいかん
嵩(たかし)…どうして
のぶどうしてもこうしても…こんなもん欲しがったら、いかんが…嵩も戦地の兵隊さんのこと考えてみいや
嵩(たかし)分かるけど.....いつか戦争は終わるだろ？その日が来たら、のぶちゃんに銀座の街を歩いてほしい.....。きっとどんな女の人よりも、のぶちゃんは
嵩が言い終える前に、のぶがシーソーから立ち上がりました。
のぶ嵩は何ちゃあ分かっちゃーせん！うちらと同じばあの若者らあが御国のために戦いゆうがやで！ 豪ちゃんも命がけで…その若者らあのことを考えてみいや！こんな贅沢もんに使うお金があったら、嵩も戦地の兵隊さんのために献金するべきや。そう思わん？
嵩(たかし)......思わない
のぶえっ…
嵩(たかし)のぶちゃん、さっきこんな美しいもんって言ったじゃないか…喜んでくれたと思った
のぶうちはちっともうれしゅうない
嵩(たかし)美しい物を美しいと思ってもいけないなんて、そんなのおかしいよ。そんなの悲しいよ…のぶちゃん、先生になったら子どもたちにそんな風に教えるの？そんな先生、僕はヤダな
のぶは心がジクジクと痛むのを感じました。
蟬の声が頭に響き、苛立ちがこみ上げてきます。
のぶ僕の知ってるのぶちゃんは、正直すぎるくらい正直な…面白い女の子だった…
嵩(たかし)…うちも変わったかもしれん。けんど、嵩も変わった。もうあの頃みたいにはなれんって分かったやろ
のぶが立ち去ろうとすると、嵩は慌てて引き留めます。
嵩(たかし)待って、のぶちゃん！また怒らせちゃったけど…これだけは受け取ってくれないかな？今は持てなくても、いつか
のぶ要らんと言うたら要らん！しゃんしゃん東京にいね！
のぶは今度こそ、闇に背を向けて空き地をあとにしました。
のぶの背中を見送りながら、嵩は心にしまっていた大事なものが壊れたような気持ちになりました。
色彩を失った空き地で、渡せなかったハンドバッグだけが嵩の手の中で場違いな輝きを放っていました。
【あんぱん第34話】ネタバレとあらすじを吹き出しで解説：のらくろ
昼時を過ぎた頃、健太郎は団子屋にメイコを呼び出しました。
メイコ(のぶの妹)…あの、健太郎さん…私に用って
健太郎メイコちゃん、頑張ってくれたとに。柳井くんは、しょんのなかね。またのぶさんば怒らせてしまって、せっかく買ってきた贈りもんも渡せんかったみたいや
メイコはがっくりと肩を落としました。
二人の仲直り作戦は、失敗に終わってしまったのです。
メイコ(のぶの妹)…また御免与に来てくださいね
健太郎また来るけん
メイコは胸がギュッと苦しくなりました。
そして勇気を振り絞って口を開いた。
メイコ(のぶの妹)あの…うち、好きな人ができたがです
健太郎へぇー、どげん人ね？
メイコ(のぶの妹)面白うて、一緒におると楽しゅうて…笑顔が素敵で…
健太郎メイコちゃんも面白くて、よか女の子やけん、きっとうまくいくばい
次の瞬間、健太郎がグッと近づいてメイコの顔を覗き込みました。
その距離の近さに、メイコの鼓動が高まります。
健太郎誰かん似とーと思いよったら…メイコちゃん、目がキラキラして、のらくろみたいばい
メイコ(のぶの妹)…えっ、のらくろ？
健太郎読んだことなかね？「のらくろ」。面白かよー。描いちゃあね
健太郎はポケットから紙とペンを取り出すと、のらくろの絵を描き始めました。
その絵を見つめながら、メイコは全身の力が抜けていくのを感じました。
【あんぱん第34話】ネタバレとあらすじを吹き出しで解説：心に思う事を伝えるべき
メイコが家に戻ると、中庭でのぶが道着を洗っていました。
ゴシゴシと一心不乱に道着を洗い続けるのぶにメイコが近づきます。
メイコ(のぶの妹)ねぇ、のぶ姉ちゃん…嵩さんらあ、最終の汽車で帰るがやって
何も答えないのぶの前に、メイコが立ちはだかります。
メイコ(のぶの妹)うちは好きな人に気持ち伝えたで
のぶが手を止め、顔を上げると、メイコは悲しげに笑いました。
メイコ(のぶの妹)…その人には、うち、漫画の犬に見えゆうみたいやけんど…それでも伝えることができてよかった
のぶメイコ…
メイコ(のぶの妹)心に思うちゅうことを伝えんがは、思うてないがと同じことながやろ？のぶ姉ちゃんは嵩さんと喧嘩したままでえいが？
のぶは何も答えることができず、黙って洗濯を続けました。
【あんぱん第34話】ネタバレとあらすじを吹き出しで解説：美しい赤
夕方になり、最終列車の時間が刻々と迫っていました。
のぶは無意識のうちに駅まで走っていました。
駅舎に飛び込み、改札口を行き交う乗降客の中に必死で嵩を捜すも、嵩の姿はどこにもありません。
発車のアナウンスが虚しくホームに響く中、呆然と立ち尽くしていると、ちょうど往診帰りの寛が通りかかりました。
寛(嵩の養父)のぶちゃん、どういたがな。嵩を見送りに来てくれたがか
のぶうち…嵩にひと言謝りとうて
寛(嵩の養父)嵩、五時の汽車に乗ってったそうや。最終で帰ると言いよったけんど、どういたがじゃろう？
のぶうちのせいです....うち、子どもの頃からちっとも成長してのうて…また嵩さんを傷つけてしまいました
寛(嵩の養父)のぶちゃんと嵩の仲や。今度もんてきた時に仲直りしたらえいやいか
のぶ…今度会うたら、もっとひどい喧嘩してしまうかもしれません。
うち、きっとまたひどいこと言うてしまうような気がして…
高さんとは、いつの間にか、考えや進む道が違うてしもうたみたいながです
寛(嵩の養父)のぶちゃん....嵩はきっと君のそういう正直でまっすぐなところが好きながや。のぶちゃんは肩じる道を正直に走っていけばえい。嵩は自由気ままにのんびり、自分の道を進んでいくやろう。そのうち、どっちかが立ち止まることがあるかもしれん。今は平行線に思えても、いつか二人の道が交わる日が来るかもしれん…わしは、のぶちゃんにお礼を言いたいがや
のぶが顔を上げると、寛は優しく微笑んだのでした。
寛(嵩の養父)生まれた所も別々で、性格も正反対の嵩が、この町でのぶちゃんと出会うて、ぶつかり合うて、一緒に演を分けてきたがや。ありがとねや、のぶちゃん
のぶは胸がいっぱいになり、混があふれました。
夕焼けが窓を透過し、改札を赤く染め上げました。
それは、あのハンドバッグを空に映したような、美しい赤でした。
【あんぱん第34話】ネタバレとあらすじを吹き出しで解説：次回放送
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第７週 海と涙と私と
あんぱん第34話：筆者の見解
屋村(パン食人)いえ～ぃ
放送後に記載していきまーす！
