NHK朝ドラ「あんぱん」
第128話 （2025年9月24日(水)放送）
屋村(パン食人)あんぱん第128話あらすじを
分かりやすい吹き出しで読んでいくぜ！
朝ドラあんぱん第128話のネタバレ＆あらすじを読みやすい吹き出し形式で記載します！
あんぱん全話を吹き出し形式で読みやすくご紹介しています！
【あんぱん第128話】ネタバレとあらすじを吹き出しで解説：キャラクター作りの才能
ばいきんまんを生み出した嵩は、その後もキャラクターを作り続けた。
カレーパンマン、おむすびまん、しょくぱんまん、バタコさんにドキンちゃん。
かつて手嶌治虫に、キャラクター作りの才能があると太鼓判を押された嵩だったが、ここへきてその才能を遺憾なく発揮していた。
アンパンマンの愉快な仲間たちはその後もどんどん増え続け、子どもたちはその世界にますます魅了されていった。
【あんぱん第128話】ネタバレとあらすじを吹き出しで解説：ドキンちゃんの由来
それから七年の月日が流れた。
昭和六十 （一九八五）年、八月。
メイコがのぶの事務仕事を手伝っている傍らで、嵩と健太郎はお茶を飲んでいた。
メイコは、昨年出たアンパンマンの絵本を開き、あるページで手を止めた。
メイコ(のぶの妹)…ドキンちゃんって誰かに似てない？
のぶ美人でオシャレで、嵩さんのお母さんに似いちゅうと思う
のぶは棚の上に置かれている写真立てに目をやった。
登美子、羽多子、千代子が三人並んだ写真を見て、のぶとメイコは懐かしさに目を細める。
メイコ(のぶの妹)ほんまに美人やったね。向こうで三人仲良くしゆうろうか
その時、玄関のチャイムが鳴った。
のぶが玄関にパタパタと走っていったのを確認し、メイコは嵩に尋ねた。
メイコ(のぶの妹)モデルはお母さんなんですか？
嵩(たかし)母にも少し似てるけど、気が強くて何があってもめげない性格は、のぶちゃんだよ
やっぱり、とメイコが手をたたくと、健太郎が首を傾げた。
健太郎ドキンちゃんは、なんでドキンちゃんて名前と？
嵩(たかし)彼女を見るとドキンとするから
健太郎カーツ。いくつんなってもアツアツやねえ
健太郎は大げさにのけぞり、コップに入った麦茶を飲み干した。
【あんぱん第128話】ネタバレとあらすじを吹き出しで解説：武山との出会い
のぶが玄関を開けると、緊張した面持ちの男が額の汗をハンカチで押さえながら立っていた。
テレビプロデューサーの武山恵三は、のぶに案内されて嵩の仕事部屋に入り、嵩に企画書を差し出した。
嵩は企画書に目を通し、浮かない顔でつぶやいた。
嵩(たかし)…アンパンマンのアニメ化ですか
はい。ぜひ実現させたいと思っております！
目を輝かせている武山とは対照的に、嵩は明らかに乗り気ではない顔をしている。
そんな嵩を気にしつつ、のぶは笑顔で武山に質問をした。
のぶ武山さんは、どのキャラクターがお好きなんですか
日によって変わるんですが、今日はかびるんるんが好きです
のぶかびるんるん、かわいいですよね。大勢でわ～つと現れて。えっと、あの絵本は…
一九八三年四月ですね
のぶが驚いていると、武山はうれしそうな笑顔を浮かべた。
発売された絵本は全部、もうそれこそ擦り切れるほど読んでますから。私はもう本当にアンパンマンの世界が大好きなんです。アニメになれば、もっと多くの人たちにアンパンマンが知れ渡ります
武山の熱意に呆気にとられるのぶだったが、嵩の表情は渋いままだった。
嵩(たかし)前にも一度、アニメにしようという話があったんだけど、設定を変えたいと言われて…あんぽんの顔をしたヒーローが、悪者をコテンパンにやっつける話にされそうになって
私は決してそんなことはしません
嵩(たかし)君はそう思ってても、テレビ局の上の人たちはどうかな？....アンパンマンを傷つけられたくないんです
…あの…私も本当にアンパンマンが好きなんです。だから…
嵩(たかし)申し訳ないけど、お引き取りください
武山は食い下がろうとしたが、嵩の意思は揺らがなかった。
嵩は丁重に頭を下げ、仕事に戻ってしまった。
【あんぱん第128話】ネタバレとあらすじを吹き出しで解説：あんぱんまんを尊敬してる
しかし、その一週間後、武山は再び柳井家を訪れた。
不在にしていた嵩の代わりにのぶが応対すると、武山はどうしても諦めきれないと、アンパンマンへの思いを熱弁した。
夕方、帰宅した嵩に、のぶは武山が書き直してきた企画書を差し出した。
嵩(たかし)え？また来たの
嵩は驚いて、新しい企画書を受け取った。
のぶ武山さんは、今まで企画を持ってきたプロデューサーとは違うと思う。
息子さんが通ってる幼稚園で、アンパンマンの絵本だけ手垢まみれになってるのを見て…
子どもたちはアンパンマンが特別に好きなんだって気づいて。
出版された絵本をすべて読んで、思ったそうよ。
アンパンマンはもっと多くの人に愛されるはずだって。
それに…アンパンマンのことを尊敬してるの
嵩(たかし)え？
武山は、アンパンマンのカッコ悪さがカッコいいとのぶに力説した。
弱くてカッコ悪いアンパンマンを尊敬せずにはいられないと。
それを聞いて、のぶは、この人ならアンパンマンを預けてもいいのではないかと直感的に思ったのである。
嵩はのぶの話を聞いて、しばらく考え込むと、おもむろに立ち上がり、電話の受話器を取った。
嵩(たかし)柳井嵩と申します。武山恵三さんはいらっしゃいますか…
あ、武山さん、柳井です。僕はあなたもテレビ局もまだ信用していません。
でも、カミさんのことは信用してます。やりましょう
嵩は電話を切り、のぶを見て微笑んだ。
のぶは力強くうなずき、心が躍るような高揚感を覚えた。
武山との出会いは必然なのだと、のぶは不思議と確信めいたものを感じていた。
【あんぱん第128話】ネタバレとあらすじを吹き出しで解説：生まれてきた意味
アニメ化の話が進み、嵩は主題歌の歌詞を書くことになった。
『アンパンマンのマーチ』と書いた原稿用紙を前に、嵩は難しい顔をしながらずっと考え込んでいる。
のぶは鉛筆を削りながら、心配そうに嵩に尋ねた。
のぶどういたが
嵩(たかし)…アンパンマンに入り込みすぎて、彼の献身的な愛と勇気をどうやって表現したらいいか分からないよ…。思いはこんなにいっぱいあるの
のぶゆっくり考えたらいがやない
嵩は立ち上がり、部屋を歩き回りながら自問自答した。
のぶは壁に貼られた「おじさんアンパンマン」に目をやった。
アンパンマンは、どういて生まれてきたがやろう
お腹を空かせた人や、傷ついた人たちを守るため
傷ついた人たちも、みんな夢があったがやね
千尋にも夢があった…弱い人たちを守る夢。愛する人を守る夢。そういう人たちが叶えたかったのに、叶えられなかった夢。それを叶えるために、アンパンマンは…
嵩はハッと目を開き、机に座り直した。
原稿用紙に向かい、鈴筆を走らせる嵩を見て、のぶはそっと部屋を出た。
【あんぱん第128話】ネタバレとあらすじを吹き出しで解説：歌詞
夜が明け、早朝の眩しい光の中、嵩は書き上がった歌詞をのぶに見せた。
のぶは原稿用紙に書かれた歌詞を声に出して読んだ。
そうだうれしいんだ生きるよろこびたとえいのちが終わるとしても
のぶの胸にさまざまな思いがこみ上げ、読み上げる声に涙が滲む。
二人を見守るように置かれている千尋のラジオが、朝の光に照らされている。
登美子、羽多子、千代子の写真。寛の写真。
そして、清の手帳。
嵩の紡いだ言葉の中に、二人を支えてくれたすべての人たちが生きている。
のぶは、涙を拭いながら、何度も何度も歌詞を噛みしめた。
【あんぱん第128話】ネタバレとあらすじを吹き出しで解説：次回放送
次回のあんぱんネタバレ第129話はこちら
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130話 9/26(金) 嵩はうちのアンパンマン
あんぱん第128話：筆者の見解
屋村(パン食人)いえ～ぃ
放送後に記載していきまーす！
