NHK朝ドラ「あんぱん」
第130話 最終話(2025年9月26日(金)放送)

あんぱん第130話あらすじを
分かりやすい吹き出しで読んでいくぜ!
朝ドラあんぱん第130話のネタバレ&あらすじを読みやすい吹き出し形式で記載します!
あんぱん全話を吹き出し形式で読みやすくご紹介しています!


【あんぱん第130話】ネタバレとあらすじを吹き出しで解説:星子さん
テレビアニメの成功で嵩は人気漫画家となり、事務所は大忙しとなった。
助手たちが机を並べて作業している奥で、嵩は定規を使いながらアンパンマンを描いている。
のぶは過密なスケジュールの調整など嵩の身の周りの雑務をこなしていたが、このところ人手が足りず、事務所は更なる増員を検討していた。
そんなある日、のぶは茶室に弟子の星子を呼び出した。
星子は困惑した表情で、のぶに尋ねた。
…どうして…どうして私なんですか?

星子さんは、アンパンマンを愛してくれてる
そんな人、今は日本中にたくさんいますよ

…でも、みんなが見向きもしない時から、あなたはアンパンマンを好きになってくれた
のぶは星子をじっと見つめながら、真剣な眼差しで頭を下げた。
翌日、嵩が打ち合わせから帰ってくると、星子が緊張した面持ちで立ち上がった。
…先生、おかえりなさいませ

君は、えーと…お茶のお弟子さんですよね?
はい。中尾星子と申します。今日からこちらで働くことになりました。よろしくお願いいたします

そう.....うちのカミさんは?
お出かけになりました

え?どこへ?今日は取材と対談があって忙しいのに。あなたに言ってもしょうがないか。すみません
嵩が仕事部屋に行こうとすると、星子はそのあとを追いかけた。
…あの…奥様は…病院に行かれました

病院?誰か具合悪いの?
星子は思わずうつむいた。
そんな星子の様子を見て、嵩は胸騒ぎを覚えた。
【あんぱん第130話】ネタバレとあらすじを吹き出しで解説:元気百倍や
病院での診察を終え、のぶは帰り道の橋のたもとで夕焼けを眺めていた。
嵩はのぶの姿を見つけ、走って近寄った。

のぶちゃん…

ごめんなさい…嵩さんがこんなに忙しい時に

何言ってるんだよ…ごめん。ずっと仕事ばっかりしてて、のぶちゃんが具合悪いの気がつかなくて…ほんとにごめん
のぶは首を横に振って微笑んだ。
その笑顔は、心なしか力がない。

大丈夫?

....うん。手術したら、すぐ元気になるき
嵩は心臓が選しく鳴るのを感じた。
そこへ、親子連れが通りかかり、小さな男の子が母親を見上げて言った。
ママ、アンパンマン始まるから早く帰ろう
楽しそうに歩く親子の背中を見つめながら、のぶは明るい声で嵩に話しかけた。

うちらあも、早う帰ってアンパンマン見んと

…のぶちゃん…

うちは大丈夫ちや。嵩がついちゅうき、元気百倍や
嵩はのぶの肩を優しく抱き、夕日の中、二人はもつれるように帰り道を歩いた。
【あんぱん第130話】ネタバレとあらすじを吹き出しで解説:世界一の幸せ者
その数週間後、のぶは手術を受け、年明けに退院した。
久しぶりに我が家に帰ったのぶは、慣れ親しんだソファに腰かけ、ぽつりとつぶやいた。

…今年の桜は、一緒に見れんかもしれんね

そんなことないよ。のぶちゃんが入院してる間に、色々調べたんだ。みんなに聞いて回ったら、のぶちゃんと同じ病気でも元気になった人もいる。体にいいって言われたものは、全部、片っ端から試してみようよ

嵩さん、締め切りこじゃんちあるのに、大丈夫?

…ちゃんと仕事もしてたよ。のぶちゃんに怒られるから

ありがとう…嵩はほんまに優しい
のぶはふっと笑って嵩を見つめた。

こんなに優しい人がおるらあて…その人のおかみさんになれるらあて…うちは世界一、幸せ者ちゃ

.....どうして、そんなこと言うんだよ…僕は、のぶちゃんの病気にも気づいてあげられなくて.....こんな時まで、のぶちゃんに心配かけて、情けないよ

そんなことない。嵩がおらんかったら、うちはどうなっちょったか分からんきねぇ。
嵩は、いつもうちの心を明るく照らしてくれた。
お父ちゃんがのうなった時も…自分が生きちょってえいがか、分からんなった時も…どんな時も格好つけんと、弱い自分を見せてくれた。
やき、うちは救われたがよ。そういう、たっすいがーの嵩が大好き

…のぶちゃん…

…あと少ししか、一緒におれんけんど…どんどんあふれてくるがよ。
うちのこの体は、嵩の愛でいっぱいちゃ
嵩はのぶを抱き寄せた。
この世の言葉をすべて集めても、今の気持ちを伝えることなんてできなかった。
嵩が強く抱きしめるので、のぶは苦しいと言って笑った。

…教えてくれないか…のぶちゃんに何をしてあげられるのか

…ほいたら、うちの一番好きな、あの歌、歌うて
嵩はソファに座るのぶに向かって、『アンパンマンのマーチ』を歌い出した。

そっちゃのうて、嵩さんが初めに書いた歌詞がえい

ボツになったほう?
のぶがこくりとうなずくと、嵩はもう一度、歌い出した。
…たとえいのちが終わるとしても
のぶは嵩の歌声に耳を傾け、幸せに満ちた瞳で嵩を見つめた。

ありがとう...うち、今よう分かった。
嵩さんがこの詞に込めた思い…命はいつか終わる。
でも、それはすべての終わりやのうて、受け継がれていく。
アンパンマンの顔みたいに…やき、生きることは虚しいことやないがや…うちの残りの命は、嵩さんにあげるきね
のぶが微笑み、嵩の堪えていた涙があふれ出した。
無常に流れていく時が恐ろしく、同時に二人で生きている今この瞬間が、何にも代えがたい宝物のように思えた。
奇跡が起きたのか、それから五年間、のぶは病気がすっかり治ったかのように元気に暮らした。
愛犬ボンを家族に迎え、のぶと嵩は穏やかで幸せな時を過ごした。
【あんぱん第130話】ネタバレとあらすじを吹き出しで解説:いけ、みんなの夢まもるため
そんなある日、のぶと嵩は新聞社の取材を受けることになった。
ボンを抱いて緊張しているのぶに、記者が声を掛ける。
先生はどんな方ですか?

…根っから優しい人なんです。
…ちょっと標準を外れるくらい。
虫も殺せんところがあります
そうですか。では、お二人の馴れ初めを聞かせてください
のぶと嵩は目と目を見合わせた。
のぶの脳裏に、嵩と過ごした、かけがえのない時間が甦る。
初めて御免与駅で出会った時のこと。
結太郎の絵をもらった時のこと。
パン食い競走に出た時のこと。
嵩の受験票を懸命に走って届けた時のこと。
焼け野原で嵩と再会した時のこと。
高知新報で一緒に働いた時のこと。
ガード下でハンドバッグをもらった時のこと。
そして、東京での幸せな日々…。
のぶは、二人で生きてきた人生を、心の中でギュッと抱きしめた。
のぶはその後も相変わらず子どもたちに読み聞かせを続けており、大勢の子どもたちがアンパンマンに夢中だった。
自分の好きなキャラクターを言い合う子どもたちと楽しそうに笑うのぶの姿を、嵩は、すこし離れたところから眺めていた。
あ、アンパンマンの先生だ!
一人の子どもが筒に気づいて声をあげると、子どもたちは口々に
アンパンマンの先生
やないたかし先生
と言いながら嵩に飛びついた。

あつ、押さないで…ありがとう…ありがとう
子どもたちは「アンパンマンのマーチ』の大合唱を始め、嵩も子どもたちに合わせて歌い出した。
のぶは笑いながら、子どもたちにもみくちゃにされる嵩を見つめていた。
いけ、みんなの夢まもるため
子どもたちの歌声が真っ青な夏の空に吸い込まれていった。
【あんぱん第130話】ネタバレとあらすじを吹き出しで解説:嵩はうちのアンパンマン
夕暮れの帰り道を、のぶは嵩と並んで歩いた。

ねえ、嵩…

なあに、のぶちゃん

嵩は、うちのアンパンマンや
のぶの心は満ち足りていた。
二人は手をつないで、まっすぐに伸びる一本道をゆっくりと進んた。
その道はどこまでも続いているようだった。
夕焼け雲をかすめるように、鳥のような影が飛んでいる。
二人が倍じた優しいヒーローは、どこまでも高く、今日も大空を飛び続けているのだ。
【あんぱん第130話】ネタバレとあらすじを吹き出しで解説:2025年後期はばけばけ!
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【あんぱん】ネタバレとあらすじ(吹き出し)一覧
第26週 最終週! 愛と勇気だけが友達さ

第26週 愛と勇気だけが友達さ
126話 9/22(月) 一番の幸せは
127話 9/23(火) 震える記憶
128話 9/24(水) 生まれてきた意味
129話 9/25(木) 指輪
130話 9/26(金) 嵩はうちのアンパンマン
あんぱん第130話:筆者の見解

いえ~ぃ
放送後に記載していきまーす!