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【あんぱん119話】ネタバレとあらすじを吹き出しで解説!9月11日放送(2025年朝ドラ)

【あんぱん119話】ネタバレとあらすじを吹き出しで解説!9月11日放送(2025年朝ドラ)
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NHK朝ドラ「あんぱん」
第119話 (2025年9月11日(木)放送)

屋村(パン食人)

あんぱん第119話あらすじを
分かりやすい吹き出しで読んでいくぜ!

朝ドラあんぱん第119話のネタバレ&あらすじを読みやすい吹き出し形式で記載します!

あんぱん全話を吹き出し形式で読みやすくご紹介しています!

あんぱんネタバレあらすじ吹き出しるるプレス

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目次

【あんぱん第119話】ネタバレとあらすじを吹き出しで解説:投稿雑誌

それから三年の月日が流れ、昭和四十八(一九七三)年、嵩はまた新しい仕事に取り組んでいた。

この年、嵩の願いで発刊にこぎつけた投稿雑誌『詩とメルヘン』の創刊号が発売されたのだ。

一般から公募した詩に嵩がイラストを描き、掲載する作品の選考など、ほとんどの作業を編集長の間が担っている。

嵩は八木のオフィスの一角にある「詩とメルヘン」の編集部に向かった。

ハ木が経営する九州コットンセンターは「キューリオ」に社名を変え、社屋も新しくなっている。

嵩は八木に改めて頭を下げた。

嵩(たかし)

八木さん、僕の無茶な願いを聞き入れてくださって、感謝しています

八木

始めたからには責任持って、やり遂げろよ

その時、編集作業をしていたアキラがふと顔を上げた。

それにしても柳井編集長、どうして投稿雑誌じゃなきゃいけなかったんですか?

嵩(たかし)

僕も弟に勧められて投稿したのをきっかけに、人に読んでもらえる喜びを知ってここまで来たから。
昔の自分のような新人たちに発表の場を作って、夢を応援したかったんだ

八木

お前も人を育てる世代になったというわけだな

少し誇らし気な表情を見せる八木に、嵩は照れ臭くなった。

そこへ、電話に出ていた粕谷が嵩の元へ駆け寄ってきた。

すごい反響だぞ。感動しましたとか、私の詩も載せてくれとか、そんな電話ばかりだ。しかし、こんなに贅沢な投稿雑誌は見たことないぞ

粕谷は雑誌を手に取り、ペラペラとめくった。

八木は嵩に向き直り、改まって切り出した。

八木

商業主義に毒されることはない。大量に売れることはないと覚悟してる。だが、まったく売れなければ…

嵩(たかし)

分かってます。一号で潰れますね

そうならないように、頑張れ。それと......『アンパンマン』は?続きは描かないのか

嵩(たかし)

諦めたわけじゃないんです。描きたいと思ってます。
でも何かもう一つ足りないような気もしていて…
八木さんが「アンパンマン」を気にしてくれるなんて何だか意外ですね

何か皮肉を言い返す前に、八木は社員に呼ばれてその場を立ち去った。

この数年で八木の会社は急成長を遂げていて、社員の数も増えていた。

八木は経営者としての辣腕ぶりを発揮しつつ、文学を愛する男として嵩のことを応援し続けていた。

【あんぱん第119話】ネタバレとあらすじを吹き出しで解説:読み聞かせ

打ち合わせを終えた嵩が廊下を歩いていると、会議室からのぶが朗読する声が聞こえてきた。

不思議に思い、部屋の扉を開けると、のぶが子どもたちの前で「アンパンマン」の読み聞かせをしている姿が目に入り、嵩は驚いてその場に立ち尽くした。

のぶは、嵩に内緒で始めた読み聞かせを、今もこうして続けていた。

読み聞かせを終えると、子どもたちは何だかよく分からなかったといった表情で、散り散りに帰っていった。

ぽつんと一人取り残されたのぶの元に、嵩は静かに歩み寄って声をかけた。

のぶは驚いて振り返り、恥ずかしそうに笑った。

嵩(たかし)

.....今日初めてじゃないよね?

のぶ

ごめんなさい。勝手なことして

嵩(たかし)

何言ってるんだよ…ありがとう

嵩はのぶの健気さに、胸がキュッと痛んだ。

嵩(たかし)

でも、やっぱりアンパンマンは人気ないね

のぶ

ううん…私はいつかアンパンマンは高い空を飛ぶと思うちゅう。高い空をどこまでも…その時が来たら、世界中の人が認めてくれると思う。私は諦めんきね

のぶはにこっと笑って、雑誌を片づけた。

確かに子どもたちの反応はイマイチだが、悲観的な気持ちにならないのはなぜだろう。

のぶは嵩と肩を並べて、夕暮れに染まる帰り道を歩いた。

【あんぱん第119話】ネタバレとあらすじを吹き出しで解説:再会

そんなある日、のぶが一人で家事をしていると、柳井家に珍しい客が現れた。

玄関を開けると、そこに立っていたのは高知新報で世話になった『月刊くじら』編集長の東海林だった。

のぶは大喜びで東海林を迎え入れ、コーヒーを出した。

東海林は年を取って少し痩せていたが、強い眼差しと目尻にできる笑い皺はあの頃のままである。

東海林

突然押しかけて、すまんねや

のぶ

とんでもないです。うれしいです!編集長、東京にはご旅行で?

東海林

もう編集長やない。高知新報退職して暇を持て余しちゅうき、ちっくと足を延ばしてみとうなったがや

のぶ

主人はそのうち帰ってきますき、ゆっくりなさってください

東海林はコーヒーをひと口飲み、マグカップに描かれている嵩の詩とイラストを眺めた。

東海林

…うん、実にえい。のんびりしちょって、あいつらしいやんか

のぶ

確かに、あの頃はのんびりしてましたね…大地震の時も部屋でグーグー眠りこけちょって、皆さんにご心配おかけしました

東海林

そんなこともあったねや、ハハッ…けんど、今は日が回るばあ忙しいがやろ

のぶ

ええ。頼まれると断れない性格ですき、お金にならん仕事もどんどん引き受けてしもうて

東海林

お人よしのところも変わらんねえ。
うちの後輩らあも喜んじょった。
柳井先生はどればあ忙しいか分からんのに、連載やエッセイを頼むと、いっつも快く引き受けてくれると

のぶ

高知新報の皆さんには、嵩さんも私もほんまにお世話になりましたき、足向けて寝られんがです

東海林

あの柳井がこんなに活躍するらあてねや…
けんど、俺はあの頃から、あいつのずば抜けた才能を買うちょったぞ!
記者としては、ずば抜けてポンコツやったけんどねや

東海林とのぶは思い出話に花を咲かせ、時間を忘れて喋り続けた。

【あんぱん第119話】ネタバレとあらすじを吹き出しで解説:

のぶは東海林を茶室に案内し、薄茶を点てて、あんぱんと一緒にすすめた。

東海林は正座をしてお茶を飲み、少しむせながら軽く頭を下げた。

東海林

おいしゅうございました

のぶ

ありがとうございます。どうぞ足崩してください

東海林はあぐらをかき、しみじみと目を細めた。

東海林

あの時、柳井はのぶを追いかけて東京に来て正解やったねや。
俺は、お前のほうが出世して女政治家かなんかになると思うちょったけんど、外れたやいか。
あいつの夢を二人で追いかけて、二人でつかまえたがや

東海林はあんぱんをひと口だけ食べて、思い出したかのように眉間に皺を寄せた。

東海林

けんど、ひとつ腑に落ちん作品がある。結構前やけんど、雑誌に載っちょったおんちゃんの話や。茶色いマントでヨロヨロ空を飛ぶ

のぶ

『アンパンマン』はお気に召しませんでしたか?

東海林

好きとか嫌いとかやのうて、いっぺん見たら、気になってたまらんがよ

のぶ

どういうところが?

東海林

あのおんちゃんは、どういて悪者を倒さん?
どういてカッコよう空を飛ばん?
どういてボロボロのマントを着ちゅう?
どういて!…どういて、柳井はあれを描いたがな!?

東海林は前のめりになって、のぶに問いかけた。

のぶは真摯に考え、ゆっくりと口を開いた。

のぶ

いつか、うちの人が言いよりました…
『正義を行うなら、自分も傷つくことを覚悟しなきゃいけない』と。
子どもらあにアンパンマンを知ってほしゅうて、なんべんも読み聞かせをしゅううちに、私なりに感じたことがあるがです。
カッコよう銃を撃ったりして敵と戦うがは、真のヒーローではないと

東海林は腕を組みながら、うーむと唸った。

のぶ

敵を倒して、そのままカッコよう飛び立つたら、めちゃくちゃに壊された町や、そこに住む人らあはどうなるがですろう。
強さを見せつけて、敵を倒すがではなく…自分を顧みず、弱い人や困っちゅう人を救うがが、真のヒーローやないかと思うがです。
やき、アンパンマンはカッコ悪くてえい。弱くてえい。
マントもボロボロでえい。
アンパンマンは嵩さんにとって唯一信じられる、正義の味方ながです

東海林はのぶの話をじっくりと噛みしめ、につこりと笑った。

東海林

…やっと見つけたねや。高知新報の面接で言いよった、あれや

のぶは高知新報の面接で、周りに流されず、引っくり返らない確かなものを見つけたいと語った。

そして嵩も、逆転しない正義とは何か、そのことについて考えていきたいと話した。

東海林は懐かしそうに目を細め、ふっと小さく笑った。

東海林

…どういうわけか知らんが、おまんらは、あの頃から同じもんを探しよった。それを何十年もかかって、ようやく見つけた…そうやろ?

のぶは胸にこみ上げるものがあった。

自分がずっと探してきたものはこれだったのかと思うと、なぜここまでアンパンマンに惹かれるのか、すべてが腑に落ちる気がした。

そこへ、嵩が玄関から飛び込んできた。

東海林が家に来ていることをのぶからの電話で知った嵩は、全力疾走で家に戻ってきたのだった。

嵩(たかし)

…東海林さん!来るなら来るって言ってくださいよ

ゼエゼエと息を切らせる嵩を見て、東海林は軽く右手を挙げて、まるで昨日まで一緒に働いていたかのような軽快な笑顔を見せた。

嵩(たかし)

お久しぶりです。お目にかかれてうれしいです!

東海林

俺もうれしいぞ。
おまんらあはついに見つけたがやねや、逆転しないもんを…

嵩がポカンとしていると、東海林は嵩の背中を豪快にたたいた。

東海林

もっとこじゃんと、あのおんちゃんを描け。
のぶは、こじゃんと応援せえ。ほいたら、俺は帰るぞ。
新幹線の時間があるがやき、すまんねや

嵩(たかし)

そんな!ちょっと…

そそくさと立ち上がり玄関へ向かう東海林のあとを、嵩とのぶは慌てて追いかけた。

のぶ

駅までお送りします

東海林

かまんき。気い遣わんでえい。
ほいたら、アンパンマンによろしゅうねや!

のぶ

今度はゆっくり泊まってってください!

東海林

はいよ!

東海林は後ろ手に手を振り、颯爽と去っていった。

薄く暮れかけている道に、わずかに残っている桜の花びらがくるくると舞った。

【あんぱん第119話】ネタバレとあらすじを吹き出しで解説:次回放送

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あんぱん第119話:筆者の見解

屋村(パン食人)

いえ~ぃ
放送後に記載していきまーす!



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