2025年NHK大河ドラマ「べらぼう」の第29話(7月27日放送)ネタバレ&あらすじを読みやすい吹き出し形式で記載します!

兄さん…ありがとうでありんす…
べらぼう全話を吹き出し形式で読みやすくご紹介しています!

べらぼう29話のネタバレとあらすじを吹き出しで解説:裏帳簿
田沼意次の屋敷前に倒れていたのは平秩東作だった。
東作は蝦夷地の松前家から、表と裏、二つの勘定帳を持ち出し、当主の松前道廣に命を狙われながらもなんとか江戸に戻った。
裏の勘定帳は松前家が公儀に秘密裏に財を蓄えている証拠であり、幕府はこれを理由に蝦夷地の上知が行える。
土山宗次郎によると、裏帳簿の入手は、亡き田沼意知が考えついたことだという。
意次は、愛息の命と引き換えに手に入れたとも言える勘定帳を手に、土山に命じた。

直ちに上和を願い出る上書をしたためよ。一気に攻め込むぞ!
べらぼう29話のネタバレとあらすじを吹き出しで解説:二代目金々先生
蔦重は戯作者を蔦屋に集めると、一枚の手拭いの絵を見せた。
そこには、味のある顔の男が暖策の向こうからこちらをのぞく姿が描かれている。

この手拭いの男を使ってね、腹がよじれるような黄表紙を作りてぇんです
北尾政演や恋川春町がさまざまな案を出していると、いつの間にか現れた鶴屋喜右衛門が声を上げた。

この方が二代目金々先生ってのはいかがでしょう
金々先生とは春町作の青本「金々先生栄花夢」の主人公だ。

二代目金々先生を政演先生が書けば、久しぶりに黄表紙が大当たりするでしょう!
と鶴屋は言う。

一作大当たりが出れば、つられてその年の新作は売れ、その作者の前の作も売れだすのが常
そうなれば、政演の旧作を抱える鶴屋はおのずと儲かるというわけだ。
政演は荷が重いと嫌がるが、蔦重に押し切られて執筆に取りかかる。
べらぼう29話のネタバレとあらすじを吹き出しで解説:試し読み
一か月後、再び蔦屋に春町や朋誠堂喜三二、大田南畝らが集まり、小田新之助やていも交えて政演の原稿を試し読みした。
春町は出来栄えを褒め、南畝は

上々吉だが、極はつけられない
と評する。
ていは、

江戸に来たばかりで世慣れていない若者がだまされる話は気の毒で笑えない
と言い、新之助は、

主人公が一旗揚げようと江戸に来る設定が不自然だ
と述べた。
今、田舎から江戸に来るのは飢えた流民ばかりだからだ。

よしっ!んじゃ、政演先生!
ひととおりの意見を聞いた蔦重は政演に、一から書き直そうと持ちかける。
だが政演はそれを拒み、仕事を降りると言って立ち去った。
べらぼう29話のネタバレとあらすじを吹き出しで解説:気の毒じゃねぇやつに
蔦重が店先で、男の顔の手拭いを手に考え込んでいると、鶴屋がやってきた。

その絵、ちょいと佐野様に似てますよね
意知を斬り「佐野大明神」ともてはやされている佐野政言。
鶴屋によれば、生前の政言は真面目な苦労人だったという。
そんな気の毒な人物を黄表紙の主人公にしても、笑える本にはならないだろう。
そう思ったとたんに、蔦重は気づいた。

気の毒じゃなきゃ笑えるってことか?
べらぼう29話のネタバレとあらすじを吹き出しで解説:治済の腹の内
江戸城の黒書院※では、松平康福、水野忠友ら老中を前に、意次が将軍・徳川家治に松前家の裏帳簿を渡して所領の上知を求めた。
そこに一橋治済が現れる。

本日、蝦夷の上知が決されると耳にいたしまして、心より礼申し上げまする!
意次らは、治済は松前家の背後についていると推測していたので、この言葉の真意がつかめない。
べらぼう29話のネタバレとあらすじを吹き出しで解説:ネタ集め
蔦重は歌麿とともに佐野家の菩提寺・徳本寺近くのうなぎ屋を訪れる。
すると政演、喜三二、春町もいた。
蔦重も政演たちも目的は、黄表紙のための政言に関するネタ集めだ。
ただし蔦重は、政言の身の上を真逆にして筋を作ろうとしていた。

大金持ちの一人息子で甘い汁しか吸ったことがねぇばか旦那。二代目金々先生がそんな奴なら、どんな苦い汁を飲まされようがみんな遠慮なく笑えんじゃねぇかって
この発想で皆で意見を出し合っていると、
周りから色男だと言われ、浮き名を立てることに命を懸ける男
という主人公像が出来た。

例えば大枚はたいて押しかけ女房を雇う!けどやってもやっても浮き名はとんと立たねぇんだ!
政演の言葉に、蔦重の胸が躍った。

俺やそれ読みてぇよ!先生!

俺やあ、めっぽう書きてえです!
やる気になった政演のために、蔦重は方々を回って「色男」や「浮き名」にまつわるネタを集めた。
女性にモテる政演は自分の経験も交えて書き進め、秋には黄表紙「江戸生艶気構焼』が完成した。
べらぼう29話のネタバレとあらすじを吹き出しで解説:自分にできる仇討ち
出来上がった本を持って、蔦重は土山邸の誰袖を訪ねた。
意知を亡くして以来、佐野を呪い続けている誰袖はまるで、心を持たない者のように見えた。

花魁、待たせちまったな。これが俺の「仇討ち」だ
そう言って蔦重は土山邸の庭で、主人公・他気屋艶二一郎の物語を誰袖に読み聞かせた。
誰袖は、艶二郎が吉原で「浮名」という女郎と出会う場面で、初めて反応を示した。
艶二郎は、女郎の本気の相手である間夫にしてほしいと浮名に頼むが断られる。
すると、悪井志累なる医者坊主に金を貸して浮名を揚識させ、自分は金もない間夫気分で振袖激造を呼んで浮名を待ち続けるという酔狂なまねをする。
何しろ艶二郎は本気で惚れられたいわけではなく、「浮名の間夫だ」と噂になることが目的なのだ。
さらに艶二郎は浮名に、駆け落ちして心中してほしいと頼み込んだ。
嘘でいいんだよ。芝居でいいから
嘘でも嫌ざんす
よし、じゃあ、身請けしてやるから、駆け落ちしょう!!
艶二郎はわざわざ女郎屋の若い来に連子椅子を壊させて、そこにはしごをかけ、浮名を連れ出す。
駆け落ちだというのに店の主と遣り手、振袖新造に禿まで浮名を見送り、艶二郎は一同に、このことを言い触らすのを忘れないようにと言い聞かせた。
花魁!ごきげんようお駆け落ちなさいまし!
若い衆はおかしな挨拶をし、艶二郎は、
また来るよー!
と立ち去った……というあたりで、誰袖はたまらず笑いだした。

あっははははははは!
それを見て蔦重は涙ぐむ。

花魁…
政言が奪った誰袖の笑顔を取り戻すことが自分にできる仇討ち。
それが、悩んだ末に蔦重が出した答えだった。

こんなもんで気が済むわきゃねぇと思うけど、人を呪うのはやめにしねぇか?

…死ねないのでありんすよ。兄さん
誰袖は何度か意知のあとを追おうとしたが、死にきれず、人を呪って自分も呪い殺されれば一挙両得だと考えたと言う。

許してくだりんすかねぇ、雲助様は。あとすら追えぬ情けないわっちを
そこに季節外れの桜の花びらが舞い落ちてきた。
見れば、庭の桜の一か所だけ狂い咲きしている。
それはまるで、意知から誰袖への

許す
という返事のようだった。
年が明けて天明五(一七八五)年一月、「江戸生艶気樺焼」は売れに売れ、江戸中を大笑いさせた。
べらぼう次回放送
次回のべらぼうネタバレ第30話はこちら

べらぼうのネタバレとあらすじ:一覧
2025年7月

【べらぼう 7月】あらすじ一覧
第26話 7/6 (日) 米高騰と本当の夫婦(仮)
第27話 7/13(日) 佐野の悲しみと怒り(仮)
第28話 7/20(日) 志は生き続ける(仮)
第29話 7/27(日) 自分にできる仇討ち(仮)
2025年8月

【べらぼう 8月】あらすじ一覧
第30話 8/3 (日) 三つ目と石燕先生(仮)
第31話 8/10(日) 家治の最後(仮)
第32話 8/17(日) 大奥からの提言(仮)
第33話 8/24(日) 失脚(仮)
第34話 8/31(日) 不屈の蔦重(仮)
べらぼう29話:筆者の見解

放送後に記載いたします~!
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