朝ドラ「あんぱん」で突如登場し、SNSやネットニュースでも大きな話題になった「わっさわっさ…」で始まる謎の歌「ワッサン」。

いったいこの歌って何?

変だけど、なんだか元気が出る…
と思った方も多いのではないでしょうか?
実はこの「ワッサン」、架空の歌ではなく、やなせたかしさんが本当に学生時代に歌っていた歌なんです。
こちらの記事では、この図案科の伝統歌「ワッサン」の由来や歌詞の意味、やなせたかしさんご自身の解釈まで、わかりやすくご紹介します。

それでは早速見ていきましょう~!
朝ドラあんぱん:わっさわっさの歌詞全文
ワッサワッサワッサリンノ
モンチキリンノホイ
ヤカンリカンガ
ヒッキリモッキリノ
リーシャツプラポー
シャツプラポーワサキュー
リッキュラカリッキュラカ
チャカランポー ウツ
ウツパイパイウツパイパイ

読むだけで「なんだこれ?」とクスッと笑ってしまいますよねっ
でも、どこか元気が出るような、リズムに乗って口ずさみたくなる不思議な力があります。
朝ドラあんぱん:わっさわっさの歌「ワッサン」の意味(翻訳)はこれ!
やなせたかしさんは、「ワッサン」のナンセンスな歌詞に、自分なりの解釈を加えていました。
以下の翻訳は彼の著書『人生なんて夢だけど』からの要約です。
歌詞部分 | 意味(やなせさんの解釈) |
---|---|
ワッサワッサワッサリンノ | うれしいじゃないか、みんなで騒ごう! |
モンチキリンノホイ | 小難しい理屈なんて吹き飛ばせ |
ヤカンリカンガ | 自由に生きようよ |
ヒッキリモッキリノ | いろいろあっても、まあいいじゃないか |
リーシャツプラポー | ワサビ酒ひっかけて乾杯! |
シャツプラポーワサキュー | シャッポ(帽子)を取って、ブラボー! |
チャカランポー ウツ | 憂鬱な気分 |
ウツパイパイウツパイパイ | そんな憂鬱にバイバイ! |
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「意味なんてなくたって、楽しく生きていいんだ」

この精神こそが、やなせたかしさんの代表作『アンパンマン』にもつながっているように感じられますねっ
わっさわっさの図案科の歌「ワッサン」は実在した
🏃♀️#きょうのあんぱん🖌
— 朝ドラ「あんぱん」公式 (@asadora_nhk) May 6, 2025
「図案科の歌」の歌詞の意味は、"自由"だと言う座間。
『ワッサワッサワッサリンノ』
「…嬉しいじゃないか。みんなで騒ごうぜ」
嵩は歌詞に自分なりの解釈をあてはめます
嵩の解釈をみるhttps://t.co/l0Z0wiCTA5#北村匠海 #高橋文哉 #山寺宏一#朝ドラあんぱん pic.twitter.com/7Bl5DPpdh8
図案課の歌「ワッサン」は、やなせたかしさんが1937年(昭和12年)に入学した「東京高等工芸学校 図案科」(現在の千葉大学 工学部デザインコース)で、新入生歓迎会のときに2年生が歌っていた伝統の歌ということです。
やなせたかしさんは、当時の思い出をエッセイの中でこう語っています。
意味がないところが、かえって良かった。むしろ「意味なんかないよ!」という自由な空気が、ぼくは大好きだった。
歌詞に意味はない。
でも、そこに「自由」と「ユーモア」と「生きる元気」がつまっている。
それが、「ワッサン」という歌の魅力なのです。
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朝ドラあんぱん:わっさわっさの図案科の歌と校歌の関係
東京高等工芸学校には、もちろん正式な校歌もありました。
それが『朝日先づ照る』です。
この校歌には、
実利と美とを一体に
という一節がありました。
これは、役立つ技術(実利)と美しいデザイン(美)を両立させるという、図案科の理念を表したものです。
つまり、「ワッサン」が自由な精神を象徴する“裏の校歌”だったのに対し、「朝日先づ照る」は真面目な“表の校歌”だったともいえます。

どちらの歌も「創造」と「前向きな生き方」を大切にする、という部分で共通していたのかもしれませんねっ
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【朝ドラあんぱん】わっさわっさの歌詞と意味はこれ!実在した図案科の歌:まとめ
「ワッサン」は、一見ただのふざけた歌に見えるかもしれません。
でもそこには、
型にはまらず、楽しく生きることを大切にしようよ
という、やなせたかしさんの人生哲学が込められています。
今の時代、誰もが忙しく、時には気持ちが沈んでしまうこともあるでしょう。

そんなとき、「ウツパイパイ ウツパイパイ」と歌えば、ちょっとだけ心が軽くなるかもしれません。
意味がなくたっていい。
笑えれば、それでいい。

それがわっさわっさの図案科の詩「ワッサン」の最大の魅力ですねっ
最後までお読みいただきありがとうございます。
あんぱん全話を吹き出し形式で読みやすくご紹介しています!
