NHK朝ドラ「あんぱん」
第44話 (2025年5月29日(木)放送)

あんぱん第44話あらすじを
分かりやすい吹き出しで読んでいくぜ!
朝ドラあんぱん第44話のネタバレ&あらすじを読みやすい吹き出し形式で記載します!
あんぱん全話を吹き出し形式で読みやすくご紹介しています!


【あんぱん第44話】ネタバレとあらすじを吹き出しで解説:重要な依頼
結婚してから、のぶは高知の家から御免与尋常小学校まで汽車で通勤していました。
その日は陸軍の有賀中佐が講演に来るということで、国防婦人会の面々も学校に集まっていました。
講演を終えた有賀中佐に、婦人会の女性たちがお茶を出してもてなしていると、伊達がのぶを連れてやってきました。
伊達は有賀中佐に一礼すると、のぶを紹介しました。
教員の若松先生です
若松です。ご高説をたまわり、まことにありがとう存じます。子どもらあも皆、喜んでおります
先生が、まことに強く愛国の心を持っておられるということは、婦人会の皆さんから聞いておりました
有賀中佐の言葉に、婦人会の女性たちが満足そうにうなずきます。
のぶが恐縮して頭を下げると、有賀中佐が切り出しました。
君のご実家は、御免与町で評判のパン屋だそうですね

はい。朝田パンと申します!
うむ。君のお母上も婦人会に尽力してくださっており、まさに、うってつけだと判断しました。一つ、重要な依頼を聞いてほしいのです
有賀中佐の次の言葉を、のぶは緊張して待ちます。
【あんぱん第44話】ネタバレとあらすじを吹き出しで解説:蘭子
その日の夕方、のぶの話を聞いた朝田家の人々は歓喜しました。

乾パン? あんぱんやのうて?

軍に納める乾パンの注文をいただいたがよ

へぇー!そんなありがたいお役目をうちにねぇ。ありがたい、ありがたい
一同が盛り上がる中、郵便局から帰ってきた蘭子は、冷めた顔つきで二階に上がろうとしていました。
のぶは蘭子の姿に気づき、あとを追うように階段へ向かいます。

蘭子…今は、うちらもできる限りのことをして、兵隊さんのお役に立たんと。一日も早う戦争に勝ちたいと思うちゅうのは、みんな同じやき
....分かっちゅう
蘭子は振り返らず答えると、そのまま部屋へ入っていったのでした。
【あんぱん第44話】ネタバレとあらすじを吹き出しで解説:乾パンは作らない
その夜、屋村が鼻歌まじりに銭湯から帰ってくると、待ち構えていたようにのぶが立ちはだかりました。

びっくりした…驚かすな!

…ヤムおんちゃんに、お願いがあるがやけんど....乾パンを焼いてほしいが

乾パン?

陸軍さんが、うちの店にご依頼くださったがよ

......ヤダね。その話、断ってくれ

どういて!

俺は嫌なもんは嫌なんだよ。そんなにやりたいなら、勝手に焼きな
屋村はそう言い捨てると、部屋の扉を乱に閉めたのでした。
【あんぱん第44話】ネタバレとあらすじを吹き出しで解説:厳しい風当たり
屋村に無理強いするわけにもいかないので、羽多子は乾パンのお役目を辞退する旨を婦人会に伝えることにしました。
しかし、それは簡単な話ではありませんでした。
話を聞いた婦人会の女性たちは鬼のような形相で羽多子を取り囲みます。
輪の中から民江が一歩前に出て、羽多子に詰め寄ります。
あんぱんは作れても、乾パンは作れん?大体、砂糖や大豆じゃち十分に手に入らん時局に、のんびりあんぱんらあ作れるがですか?

…ほんまに申し訳ございません
御国のために乾パンは焼けん、そういうことですか?
民江の剣幕に、隅で縮こまっていたメイコがビクッとします。
えいですか?今、あてらがここで、こうして暮らしておられるがも、兵隊さんが戦うてくださりゆうきです

それはもう重々分かっちょります…
何ちゃあ分かっておられません。ここには、ご亭主やご子息を戦場に送り出されたご婦人方が何人もいらっしゃるがです
民江の周りの婦人たちがうなずき、涙を浮かべて見ています。
民江は少しの間を置いて、悲痛な表情で羽多子を見ます。
…あても、そうです。戦いゆう家族の役に立ちたい。共に戦いたい。そんなあてらの気持ちが、まるで分かっちゃあせんがです
婦人会の人々は、軽べつの眼差しで羽多子を一瞥すると、ぞろぞろとその場を去っていったのでした。
メイコは羽多子のそばに駆け寄り、その手をギュッとつかみました。
【あんぱん第44話】ネタバレとあらすじを吹き出しで解説:売れ残ったあんぱん
その日から、朝田パンのあんぱんを買う者はいなくなりました。
メイコがしょんぼりと店番をしていると、学校帰りの千尋が通りかかります。

あれ?今日はなんか売れ残っちゅうね

今日だけやのうて、このところずっとながです
通りがかりの婦人たちが、コソコソと何かを言って去っていきます。
婦人たちの視線に気づいた千尋が、小声でメイコに尋ねます。

.....もしかして、あのうわさは本当なが?陸軍さんに逆ろうたとかって
メイコは俯いたまま、押し黙りました。
売れ残ったあんぱんがかわいそうで、メイコは泣きそうになります。
【あんぱん第44話】ネタバレとあらすじを吹き出しで解説:不自然な優しさ
その日の午後、羽多子は婦人会の寄合場へ向かいました。
慰問袋を詰める手伝いをしようと机に向かうと、婦人会の一人が羽多子の前に立ちはだかります。
朝田さんはあっちを手伝うてください
指示されたほうに行くと、そこの婦人たちは一斉に羽多子から視線を逸らしました。
どこにも交れず立ち住生していると、民江が全員に聞こえるような大声で羽多子を呼びます。
朝田さーん!こっちへ!お手伝いお願いします!
羽多子が恐縮しながら民江の元へ向かうと、民江は笑顔で羽多子の肩に手を置きます。
大丈夫。うちに任せちょいて。悪いようにはせんき
民江の不自然な優しさに違和感を覚えながらも、多子は民江の班の作業を手伝いました。
【あんぱん第44話】ネタバレとあらすじを吹き出しで解説:ヤムおんちゃんの過去
家族が寝静まったあと、屋村はパンの作業場で紙切れにペンを走らせていました。
紙に書いていたのは、昔覚えた乾パンの作り方です。
そこへ、足音が聞こえ、屋村は急いで紙をポケットにしまいました。
作業場に現れたのは、釜次でした。

どういて?どういて乾パンを焼かんがな?どういて、陸軍さんの依頼を断る?

どういて、どういてって…あんただって、嫌な仕事はしたくないでしょ?
屋村が鼻で笑うと、釜次は屋村の胸ぐらをつかみました。

答えんか…どういてじゃ?
屋村は釜次の手を振り払い、背を向けました。

迷惑だったら出ていきますよ

待て
釜次は、立ち去ろうとする屋村に頭を下げました。

頼む。うちんくの家族のために、乾パンを焼いてくれ。このとおりや…名誉が欲しいがやない。金が欲しいがでもない。羽多子さんやあの子らが不関ながじゃ。この狭い町で暮らしゅうき、このままやったら…おまんも十年もここにおったら、分かるじゃろ

今度は泣き落としですか

もっと前やったら、ああ、嫌なら出ていけって追い払って清々したけんどねや…おまんとは、そう簡単に切れる腐れ縁やない。おまんがそこまで突っぱねるがは、よっぽどのことやろ
釜交は再び、頭を下げました。

わけを言いとうないがやったら、言わんでえい。詮素はせんけんど、そこをなんとかこらえて、やってくれんろうか…頼む
しばらくの沈黙ののち、屋村は釜次に椅子を差し出しました。

ま、座りな。へそ曲がりなもんでね。言わなくていいと言われたら、話したくなったよ
屋村は自分も釜次の近くに腰かけ、蓋をしていた記憶を語り出しました。
その晩、表が白々と明けるまで、二人は話し込んだのでした。
【あんぱん第44話】ネタバレとあらすじを吹き出しで解説:次回放送
次回のあんぱんネタバレ第45話はこちら
【あんぱん45話】ネタバレとあらすじを吹き出しで解説!5月30日放送(2025年朝ドラ)

【あんぱん】ネタバレとあらすじ(吹き出し)一覧
第9週 絶望の隣は希望
あんぱん第44話:筆者の見解

俺はあんぱんは作っても、乾パンはつくらねぇ!
ヤムおんちゃんの意思は固かったのでした。
これは、ヤムおんちゃんには、なにか壮絶な過去がありそうですね…
銀座のパン屋で働いていたことも、多くは語りたくなさそうでしたし、謎の多いヤムおんちゃん…
その理由が明らかになる?!
気になる次回のあんぱんはこちら
